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Channel: ゴエモンのつぶやき
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障害者スポーツ大会 2部門優勝

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 岐阜県で13〜15日に開催された第12回全国障害者スポーツ大会に車いすで出場した成田国際空港会社の吉岡秀明さん(37)が、ジャベリックスローと砲丸投げの2部門で優勝した。本格的に競技を始めてわずか1年での快挙達成。パラリンピック競技でもあるやり投げでの日本記録を次の目標に掲げ、練習に励んでいる。

 吉岡さんは成田市で生まれ育ち、現在は同社でデータ管理などの仕事に就いている。24歳の時に患った腰椎の腫瘍のため、両脚にまひが残り、車いすを手放せなくなった。中学時代は陸上競技の中距離で全国大会に出場し、高校でも空手に打ち込むなど、もともと大のスポーツ好き。退院後、1年ほどして「車いすでもスポーツはできる」と再び体を鍛え始めた。病気になる前から知っていた車いすバスケやパラリンピックの存在が励みになった。

 車いすの乗り降りに必要な腕や肩の筋肉を付けようと、懸垂やダンベルから始め、今では懸垂を1日500回できるほどの筋力が付いた。5年前に始めたアームレスリングでは、2月の車いす選手の全国大会で2連覇を果たしている。

 「大きな大会に出たい」と昨年初めて障害者スポーツ大会の県大会に、砲丸投げで出場した。全国レベルに及ばないことを実感し、それまで砂袋で代用していた砲丸を本物に切り替えて練習を始める一方、ジャベリックスローも専用のターボジャブを購入し、練習を本格化させた。1日1時間、懸垂に加え、筋トレ用のチューブを引っ張り、投てきの練習を積んだ。

 県大会では、ジャベリックスローで全国大会記録まであと50センチ余りに迫る好記録をマーク。全国大会では、大会記録を1メートル63更新する16メートル69で優勝に輝いた。前年の好記録で予選不参加でも出場できた砲丸投げでも、5メートル57の成績で、2位に大差をつけて優勝した。

 見た人に「自分も何かやろうかな」と障害の有無にかかわらず言われることがうれしいという。今後はパラリンピックのルールに準じた競技会への出場を目指し、やり投げにも取り組む。「砲丸投げもやり投げも、もっと練習すれば記録が伸ばせると思う」。狙うは日本記録だ。


練習用の「ターボジャブ」で投てきの姿勢を見せる吉岡さん

(2012年10月31日 読売新聞)

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