障害伝え、避難スムーズに ベストとシール作製し無料配布 小松島市と、同市の聴覚障害者や支援者でつくるNPO法人ともろうは、南海トラフ地震など大災害発生時に、障害者であることを知らせる避難用のベストとシールを作った。周囲の援助を得てスムーズに避難できるようにするのが狙い。県障害福祉課は「県内自治体で作るのは初めてではないか」としている。
ベストはナイロン製のフリーサイズで反射材付き。背中にA4判用紙が入るスペースを作り「私は耳が聞こえません」などと自ら記して障害者であることを伝える。シールは布製の楕円(だえん)形(縦8・5センチ、横13センチ)で「障害があります」などと印字されており避難時に衣服に貼る。ともに緑色。
対象は視覚、聴覚、知的、精神の各障害者で市内に約900人おり、希望者に無料配布する。ベストは千枚、シールは1万5千枚製作。手話通訳など支援者向けの青色ベスト200枚とシール5千枚も用意した。
2011年の東日本大震災では、聴覚障害者らと健常者を見分けることが難しく、避難時や避難所生活に支障が出たため、12年7月にともろうなど6団体が市に製作を要望。市が補助金200万円を支出した。
ともろうの鈴木勉理事長(53)=同市日開野町末次、理容業=は「いつくるか分からない地震や津波に備え、多くの障害者に活用してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは市介護福祉課<電0885(32)2279>。
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【写真説明】災害発生時に障害者であることを周囲に知らせる避難ベストとシール
徳島新聞- 2013/7/2 10:20
ベストはナイロン製のフリーサイズで反射材付き。背中にA4判用紙が入るスペースを作り「私は耳が聞こえません」などと自ら記して障害者であることを伝える。シールは布製の楕円(だえん)形(縦8・5センチ、横13センチ)で「障害があります」などと印字されており避難時に衣服に貼る。ともに緑色。
対象は視覚、聴覚、知的、精神の各障害者で市内に約900人おり、希望者に無料配布する。ベストは千枚、シールは1万5千枚製作。手話通訳など支援者向けの青色ベスト200枚とシール5千枚も用意した。
2011年の東日本大震災では、聴覚障害者らと健常者を見分けることが難しく、避難時や避難所生活に支障が出たため、12年7月にともろうなど6団体が市に製作を要望。市が補助金200万円を支出した。
ともろうの鈴木勉理事長(53)=同市日開野町末次、理容業=は「いつくるか分からない地震や津波に備え、多くの障害者に活用してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは市介護福祉課<電0885(32)2279>。

【写真説明】災害発生時に障害者であることを周囲に知らせる避難ベストとシール
徳島新聞- 2013/7/2 10:20