東日本大震災の被災地で障害者が直面した困難な状況を記録したドキュメンタリー映画「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」の上映会と討論会が13日、仙台市青葉区のエル・パーク仙台で開かれる。震災後に障害者と支援者が設立した「被災地障がい者センターみやぎ」が主催する。
<福島県中心に取材>
「逃げ遅れる人々」は、全国の障害者団体で設立した東北関東大震災障害者救援本部(東京)が製作した。
監督は横浜市出身の飯田基晴さん。震災で地震と津波、さらに福島第1原発事故に見舞われた福島県を中心に、被災した障害者とその家族らを取材した。
ある身体障害者は、避難所で横になるスペースがなく、車椅子の上で2週間を過ごした。発達障害児の母親は「周囲に迷惑を掛けるから」と避難所に行けず、家族で自宅にとどまり続けた。
原発事故でほとんどの住民が町を去り、取り残されてしまった視覚障害者の証言もある。
<備えの大切さ訴え>
センターは「障害があるというハンディは、災害が起きると普段にも増して大きくなる。避難が難しい現実と、日ごろからの備えの大切さを伝えたい」と話す。
上映は午後2時からと同6時半からの2回。それぞれ上映後に、映画の出演者と障害者団体の代表ら計4人による討論会がある。映画は字幕付き、討論は手話通訳付き。
入場料は前売り800円、当日1000円。連絡先は被災地障がい者センターみやぎ022(746)8012。
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物資の受け取りや避難所生活で困難に直面した障害者の一人(左)。映画に出演し、その苦労を語った=2011年5月、岩手県山田町
河北新報-2013年07月06日土曜日
<福島県中心に取材>
「逃げ遅れる人々」は、全国の障害者団体で設立した東北関東大震災障害者救援本部(東京)が製作した。
監督は横浜市出身の飯田基晴さん。震災で地震と津波、さらに福島第1原発事故に見舞われた福島県を中心に、被災した障害者とその家族らを取材した。
ある身体障害者は、避難所で横になるスペースがなく、車椅子の上で2週間を過ごした。発達障害児の母親は「周囲に迷惑を掛けるから」と避難所に行けず、家族で自宅にとどまり続けた。
原発事故でほとんどの住民が町を去り、取り残されてしまった視覚障害者の証言もある。
<備えの大切さ訴え>
センターは「障害があるというハンディは、災害が起きると普段にも増して大きくなる。避難が難しい現実と、日ごろからの備えの大切さを伝えたい」と話す。
上映は午後2時からと同6時半からの2回。それぞれ上映後に、映画の出演者と障害者団体の代表ら計4人による討論会がある。映画は字幕付き、討論は手話通訳付き。
入場料は前売り800円、当日1000円。連絡先は被災地障がい者センターみやぎ022(746)8012。
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物資の受け取りや避難所生活で困難に直面した障害者の一人(左)。映画に出演し、その苦労を語った=2011年5月、岩手県山田町
河北新報-2013年07月06日土曜日