市によると、大会は九回目で、プラハ市で六月十一日から十五日まで開かれた。パラリンピックは身体障害者の種目が多く、知的障害者にとっては、出場できる陸上競技は三種目に限られる。このため、世界選手権が、短距離や長距離の事実上の世界一を決める大会という。
金子さんは、中学校では特別支援学級に通っていた。長距離走が速いため、三年生の時に学校の計らいで、普通学級の生徒らの陸上部に入部した。「下級生から『さん』付けで呼ばれたり、周りに認めてもらえて、続ける気になった」といい、駅伝の県大会では六位入賞も果たした。
特別支援学校を卒業後、二〇〇八年に勤め先のある滑川町で「埼玉滑川走友会」に誘われて入会した。国内各地のマラソン大会などに出場。昨年十二月の福岡国際マラソンで、知的障害者の世界記録の2時間26分15秒を達成した。
世界選手権の出場は三回目で、前回は国内予選で敗退した。その後は毎日、仕事の前と後に計約二、三十キロ走った。「必死になってやった」と振り返るほど練習を積み、今大会に臨んだ。
特別表彰で市役所に招かれ、富岡清市長から記念の盾などを贈られると、金子さんは「世界の大きな舞台で、初めての一位はうれしい」と笑顔を見せた。
「まだ直すところがあるから、もっと速くなる」と指摘されているといい「限界を超えても満足しない。楽しいのと同じぐらい、つらい。でも、もっと強くなりたいから、もっと走る」と語った。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
東京新聞-2013年7月31日
金子さんは、中学校では特別支援学級に通っていた。長距離走が速いため、三年生の時に学校の計らいで、普通学級の生徒らの陸上部に入部した。「下級生から『さん』付けで呼ばれたり、周りに認めてもらえて、続ける気になった」といい、駅伝の県大会では六位入賞も果たした。
特別支援学校を卒業後、二〇〇八年に勤め先のある滑川町で「埼玉滑川走友会」に誘われて入会した。国内各地のマラソン大会などに出場。昨年十二月の福岡国際マラソンで、知的障害者の世界記録の2時間26分15秒を達成した。
世界選手権の出場は三回目で、前回は国内予選で敗退した。その後は毎日、仕事の前と後に計約二、三十キロ走った。「必死になってやった」と振り返るほど練習を積み、今大会に臨んだ。
特別表彰で市役所に招かれ、富岡清市長から記念の盾などを贈られると、金子さんは「世界の大きな舞台で、初めての一位はうれしい」と笑顔を見せた。
「まだ直すところがあるから、もっと速くなる」と指摘されているといい「限界を超えても満足しない。楽しいのと同じぐらい、つらい。でも、もっと強くなりたいから、もっと走る」と語った。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

東京新聞-2013年7月31日