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Channel: ゴエモンのつぶやき
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滋賀)糸賀一雄氏の肉声をネットで初公開

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 「この子らを世(よ)の光に」と唱え、障害者福祉の父と呼ばれた故・糸賀一雄氏(1914〜68)が亡くなる前日にした講演で録音された肉声が、糸賀氏の生誕100周年記念事業の総合サイトで公開された。糸賀氏は講演中に倒れ、帰らぬ人となった。肉声のネット公開は初めてで、同事業実行委員会の担当者は「糸賀先生を身近に感じるきっかけになれば」と話す。

 糸賀氏は68年9月17日、大津市内であった保育関係者の新任研修会に出席し、教育をテーマに講演。「いきなり素晴らしい教育愛という風なものがあるんじゃないんです」と切り出し、へき地に赴任した教師が哀れみから私費を削って子どもたちを教育するうち、少しずつ愛を深めるエピソードを紹介。「潜在的に私たちの心のどこかに本当の愛とは何であるかというものを知っている」「それは私たちに親があったということです。親の愛というものはまあ、無償の愛ですわな」と語りかける。

 その後、「この子らを……」と言いかけて突然倒れ、翌日に54歳で息を引き取った。講演は糸賀氏が初代園長を務めた知的障害児らの入所施設「近江学園」の職員が録音していた。実行委員会では、3月の生誕100周年を前にデジタル化し、総合サイト(http://100.itogazaidan.jp/event/event_2)に約5分間の音声を公開した。

朝日新聞デジタル : 2014年1月11日03時00分

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