「やまぐち障害者解放センター」(山口市矢原)で共同生活を送る障がい者らが自分たちの思いを社会に発信しようと、会報誌「雑草」の発行を始めた。会報誌は以前も発行していたが、協力する健常者が不足して休止しており、今回が約10年ぶりの再刊。関係者は、障がい者が営む自立生活の様子を伝えたいと意気込んでいる。
同センターは1992年、障がい者が地域に生きやすい社会を作ろうと作られた。現在、重度の障がいがある48〜61歳の5人のメンバーが、自立しながらの共同生活を送っている。
会報誌のタイトル「雑草」には、雑草が自然界になくてはならない存在であることや、雑草のように一生懸命に生きて花を咲かせたい、などの思いを込めたという。また、障がい者を“雑草”に見立てて弾圧した戦前の政策へのアンチテーゼともなっている。
編集長は同センターの大石勝事務局長(48)が務め、同センターの運営を手伝う高校生や大学生のボランティアらも協力した。
会報誌では、メンバーらが政治や自身の半生、プロ野球などについて、それぞれの思いをつづっている。休止前の会報誌にも関わった大石事務局長は「以前は自分の思いを書くだけで精いっぱいだった」と振り返ったうえで「再刊では、障がい者の視点を理解してもらえるように心がけた」と話す。今後、年3回程度のペースで発行を続けていく予定という。
会報誌はA4判12ページで100部を発行。同センターでは介助者も募集している。問い合わせは同センター(083・932・1661)。
毎日新聞 2014年01月18日〔山口版〕
同センターは1992年、障がい者が地域に生きやすい社会を作ろうと作られた。現在、重度の障がいがある48〜61歳の5人のメンバーが、自立しながらの共同生活を送っている。
会報誌のタイトル「雑草」には、雑草が自然界になくてはならない存在であることや、雑草のように一生懸命に生きて花を咲かせたい、などの思いを込めたという。また、障がい者を“雑草”に見立てて弾圧した戦前の政策へのアンチテーゼともなっている。
編集長は同センターの大石勝事務局長(48)が務め、同センターの運営を手伝う高校生や大学生のボランティアらも協力した。
会報誌では、メンバーらが政治や自身の半生、プロ野球などについて、それぞれの思いをつづっている。休止前の会報誌にも関わった大石事務局長は「以前は自分の思いを書くだけで精いっぱいだった」と振り返ったうえで「再刊では、障がい者の視点を理解してもらえるように心がけた」と話す。今後、年3回程度のペースで発行を続けていく予定という。
会報誌はA4判12ページで100部を発行。同センターでは介助者も募集している。問い合わせは同センター(083・932・1661)。
毎日新聞 2014年01月18日〔山口版〕