聴覚障害者らで作るNPO法人「東京都中途失聴・難聴者協会」が27日、都庁で記者会見し、「全ろうの作曲家」として活動していた佐村河内(さむらごうち)守氏(50)を巡る騒動で「聴覚障害への誤解が広がっている」と訴えた。
佐村河内氏は7日の記者会見で、身体障害者手帳を返納したと明かし、「耳元で60デシベル以上で言われても、音は分かるが言葉としては聞き取れない」と説明した。同会はこのやり取りが、ゴーストライターに代作させていた問題と相まって「障害者手帳を持っていなければ聞こえるのでは、という誤解につながった」と指摘した。
聴覚障害者は国内に数百万人いるとされるが、手帳保持者は約35万人にとどまり、会話が聞き取れない程度では福祉サービスが受けられない実情があるという。新谷友良理事長は「外から見えない『聞こえ』の障害について、正しい理解を持ってほしい」と訴えた。
毎日新聞 2014年03月27日 19時35分
佐村河内氏は7日の記者会見で、身体障害者手帳を返納したと明かし、「耳元で60デシベル以上で言われても、音は分かるが言葉としては聞き取れない」と説明した。同会はこのやり取りが、ゴーストライターに代作させていた問題と相まって「障害者手帳を持っていなければ聞こえるのでは、という誤解につながった」と指摘した。
聴覚障害者は国内に数百万人いるとされるが、手帳保持者は約35万人にとどまり、会話が聞き取れない程度では福祉サービスが受けられない実情があるという。新谷友良理事長は「外から見えない『聞こえ』の障害について、正しい理解を持ってほしい」と訴えた。
毎日新聞 2014年03月27日 19時35分