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Channel: ゴエモンのつぶやき
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聴覚障害者ら対象に救命講習会 加東消防署

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 兵庫・北播磨に住む聴覚障害者と手話通訳者らを対象とした救命講習会が23日夜、加東市上中の加東消防署であった。身の回りでけがや急病になった人を助ける技術を同署の救急救命士から学んだり、音声によらない救急通報システムの整備を提言したりした。

 聴覚障害者や手話通訳者らでつくる兵庫手話通訳問題研究会の北播地域班が「目の前で誰かが倒れたとき、自分たちにできることは何か」と問題意識を持ち、同署に講習を依頼した。

 講習会には同班の15人が参加。窒息や骨折した人への対処法を、映像と手話通訳を通して学んだ後、毛布と棒を使った応急担架による搬送手順を実際に試した。質疑応答では「救急の通報はメールでできないのか」「携帯電話の衛星利用測位システム(GPS)機能を使えば、聴覚障害者からの通報に即座に対応できるのでは」などの質問や意見が出された。同署は「今のシステムでは対応していないが検討する」などと答えた。

 講習会に参加した西脇市の男性(47)は「数年前、自宅で父が倒れたとき、自分は何もできなかった。講習を受け、耳が聞こえなくても誰かを助けることができると分かったのは大きな喜び」と話していた。

 同署は「救急の通報はファクスでも受け付けるが、ほとんど使われておらず、広報が不足している恐れがある。聴覚に障害のある人は緊急時の対処について大変熱心で、今後も要望があれば心肺蘇生法などの講習をしたい」としている。

2014/7/25 05:30 神戸新聞

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