障害者が働く飲食店として全国のJR駅で初めて徳島駅構内にオープンした「麺家れもん徳島駅」が12月1日、1周年を迎える。本格的な祖谷そばを看板メニューに常連客もでき、毎日50〜60人の客でにぎわっている。これまでに同店で社会経験を積んだ5人が一般就職を果たすなど、実績も上がっている。
麺家れもん徳島駅は障害者の就労移行の支援を目的に、社会福祉法人カリヨン(石井町)が開店させた。軽度、中度の知的障害者が製麺から調理、販売まで携わっており、障害者の希望や得意分野に応じて仕事に就いている。
現在は7人の障害者が一般就労を目指して勤務中。当初は業者から仕入れていた天ぷらやいなりずしなどのメニューも障害者が調理するようになり、仕事の幅も広がっている。「おいしい」「頑張って」と声を掛けたり、働く障害者の名前を覚えて励ましたりする常連客も。6月から働く湯浅香奈子さん(27)は「お店のにぎやかな雰囲気が好き。少しずつ仕事の自信も付いてきた」と話す。
一般就職を果たす障害者の割合は、カリヨンのほかの就労支援事業に比べても高い。担当者は、人の往来が多い駅構内にあり、販売や搬入などの際に人と接する機会に恵まれていることが一因ではないかと分析している。
1周年を記念し、11月30日には注文した先着100人にクッキーをプレゼント。12月1日には正午から先着30人に無料で祖谷そばを提供する。麺家れもん徳島駅は2番ホームにあり、通常は切符か駅入場券(160円)が必要だが、1日は先着30人に入場券料金が返却される。
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【写真説明】オープン1年を迎える「麺家れもん徳島駅」で働く障害者ら=徳島駅構内
徳島新聞- 2012/11/28 14:39
麺家れもん徳島駅は障害者の就労移行の支援を目的に、社会福祉法人カリヨン(石井町)が開店させた。軽度、中度の知的障害者が製麺から調理、販売まで携わっており、障害者の希望や得意分野に応じて仕事に就いている。
現在は7人の障害者が一般就労を目指して勤務中。当初は業者から仕入れていた天ぷらやいなりずしなどのメニューも障害者が調理するようになり、仕事の幅も広がっている。「おいしい」「頑張って」と声を掛けたり、働く障害者の名前を覚えて励ましたりする常連客も。6月から働く湯浅香奈子さん(27)は「お店のにぎやかな雰囲気が好き。少しずつ仕事の自信も付いてきた」と話す。
一般就職を果たす障害者の割合は、カリヨンのほかの就労支援事業に比べても高い。担当者は、人の往来が多い駅構内にあり、販売や搬入などの際に人と接する機会に恵まれていることが一因ではないかと分析している。
1周年を記念し、11月30日には注文した先着100人にクッキーをプレゼント。12月1日には正午から先着30人に無料で祖谷そばを提供する。麺家れもん徳島駅は2番ホームにあり、通常は切符か駅入場券(160円)が必要だが、1日は先着30人に入場券料金が返却される。

【写真説明】オープン1年を迎える「麺家れもん徳島駅」で働く障害者ら=徳島駅構内
徳島新聞- 2012/11/28 14:39