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Channel: ゴエモンのつぶやき
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三重をゴマ名産地に 四日市の九鬼産業

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 四日市市尾上町のゴマ食品メーカー「九鬼産業」が、国産ゴマの栽培を県内で広げようと活動している。今年は初めて同市智積町の障害者就労支援施設「ユーユーハウス」の利用者と一緒に種植えや収穫作業をした。同社担当者は「三重を全国一のゴマ産地にしたい」と意気込んでいる。

 八月二十一日、ユーユーハウス近くの畑で、施設利用者や九鬼産業社員ら十人ほどが収穫作業に汗を流した。五百平方メートルで十キロ弱の黒ゴマが採れた。土壌に細菌が繁殖する病気にかかってしまい、通常より収穫量は少ないものの、全て製品に使われる。

 同社開発部の藤沢英二次長(43)は「単純作業が続くが、障害のある人たちはとても熱心に取り組んでくれた」と話す。

 九鬼産業は大紀町にある自社農場で無農薬でゴマを栽培し、ごま油や、いりごまなどを製造している。消費者の安心・安全志向から国産の需要は高く、供給が追いついていない状態という。

 三重銀行グループが開いているビジネスプランコンテストに昨年、国産ゴマ生産日本一を目指すプランで応募。準グランプリを受賞し、三重銀総研の支援を受け、ユーユーハウスとの協力関係ができた。

 ゴマは現在、99%が外国産という。栽培は水はけのいい土地さえあれば難しくないが、手間がかかり、採算が取れないことから廃れていった。三重銀総研の伊藤公昭取締役(52)は「産地化と同時に、休耕田活用や障害者の就労機会の創出も目指している」と話す。

 来年度はさらに四カ所の障害者施設が参加し、計一トン以上の収穫を予定している。日本一を目指し、協力してくれる一般農家も探していく。


ゴマを収穫する九鬼産業の社員とユーユーハウスの利用者ら=四日市市智積町で

2014年8月29日 中日新聞

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