障害者の立場から平和憲法を守ろうと呼びかける「くまもと・障害者9条の会」の結成総会が28日、益城町であり、関係者約40人が出席した。県内で障害者作業所を運営するNPO法人の理事長らが呼びかけ人となり、会員は100人を超える見通し。改憲の動きに反対し、憲法9条へのノーベル平和賞授与などを求めて活動する。
呼びかけ人は、益城町で障害者就労支援施設を運営するNPO法人「九州ラーメン党」の濱田龍郎理事長(70)や、熊本市の社会福祉法人「やまびこ福祉会」の上野修一理事長(79)ら9人。集団的自衛権の行使を容認した7月の閣議決定を受けて「戦争になれば障害者など弱者が最初に犠牲になる」と危機感を抱いて結成した。
総会であいさつした上野理事長は「戦時中、障害者は『役に立たない』と激しい差別を受け、食糧難の中で食べ物をもらえず餓死する人もいた。障害者は平和でなければ生きられない。今こそ声を上げて訴えを地域に広げたい」と呼びかけた。
障害者による護憲運動は、2005年に結成された「障害者・患者9条の会」(事務局・東京)など先行事例があるが、同様の団体設立は県内で初めて。同会事務局は「くまもと・障害者9条の会」の設立に「世界に10億人いるという障害者の多くが戦災によって生み出されたといわれている。障害者だからこそ言えるメッセージを共に広げていきましょう」とエールを送った。
毎日新聞 2014年08月29日 地方版
呼びかけ人は、益城町で障害者就労支援施設を運営するNPO法人「九州ラーメン党」の濱田龍郎理事長(70)や、熊本市の社会福祉法人「やまびこ福祉会」の上野修一理事長(79)ら9人。集団的自衛権の行使を容認した7月の閣議決定を受けて「戦争になれば障害者など弱者が最初に犠牲になる」と危機感を抱いて結成した。
総会であいさつした上野理事長は「戦時中、障害者は『役に立たない』と激しい差別を受け、食糧難の中で食べ物をもらえず餓死する人もいた。障害者は平和でなければ生きられない。今こそ声を上げて訴えを地域に広げたい」と呼びかけた。
障害者による護憲運動は、2005年に結成された「障害者・患者9条の会」(事務局・東京)など先行事例があるが、同様の団体設立は県内で初めて。同会事務局は「くまもと・障害者9条の会」の設立に「世界に10億人いるという障害者の多くが戦災によって生み出されたといわれている。障害者だからこそ言えるメッセージを共に広げていきましょう」とエールを送った。
毎日新聞 2014年08月29日 地方版