障害者が日ごろ何を必要としているか理解して実践する「障がい者サポーター」の研修会が20日、熊本市中央区の市役所別館で開かれた。障害者が暮らしやすい町を目指して市が昨年始めた取り組みで、約70人が参加した。
「発達障がいを理解しよう」という演題で講演した県私学特別支援相談員の浦田裕之さん(45)は、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)など発達障害の特性を説明。「抽象的な表現は避けて具体的な言葉で説明する」などとサポートの仕方を示した。参加者らは市担当者の説明を聴いたりDVDを見たりして、視覚障害や聴覚障害、知的障害など、さまざまな障害の特性、サポート方法などを学んだ。
研修後に申請すれば、シンボルマークが描かれたピンバッジを進呈されサポーターとして登録される。職場の同僚らと受講した同市北区の介護士、坂本徹さん(27)は「サポートの仕方の説明が分かりやすかった」と話していた。
毎日新聞 2014年09月21日 地方版