南房総市の精神障害者施設「ふるさとホーム白浜」の入所者虐待事件で、傷害と暴行の罪に問われた社会福祉法人「愛と光の会」(東京都)の元理事長、山下洋子(ひろこ)被告(71)の論告求刑公判が25日、千葉地裁木更津支部(下嶋崇裁判官)であった。検察側は「身勝手な弁解に終始し、反省の情は希薄」などと述べ、懲役1年2月を求刑した。
これまでの公判で山下被告は、元入所者の女性(50)の腕に残った傷について「位置に矛盾があり、女性が自らたたいて作った可能性もある」などとして無罪を主張。これについて検察側は「証言には迫真性があり、体格や医師の診断を考慮しても傷の位置は矛盾しない」と反論した。
また、同法人の複数の施設から、孫の手が計7本も押収されたことを明らかにし「(起訴された暴行・傷害は)孫の手という凶器を用いた常習的暴行の一部に過ぎない」とした。また、施設関係者の多くが現在も「被告人がいつ釈放されるのか」とおびえていると指摘し「再犯の恐れがある」と述べた。【
毎日新聞 2013年03月26日 地方版
これまでの公判で山下被告は、元入所者の女性(50)の腕に残った傷について「位置に矛盾があり、女性が自らたたいて作った可能性もある」などとして無罪を主張。これについて検察側は「証言には迫真性があり、体格や医師の診断を考慮しても傷の位置は矛盾しない」と反論した。
また、同法人の複数の施設から、孫の手が計7本も押収されたことを明らかにし「(起訴された暴行・傷害は)孫の手という凶器を用いた常習的暴行の一部に過ぎない」とした。また、施設関係者の多くが現在も「被告人がいつ釈放されるのか」とおびえていると指摘し「再犯の恐れがある」と述べた。【
毎日新聞 2013年03月26日 地方版