富士通子会社の富士通研究所は、暗闇でも歩行者と障害物とを見分けることができる高精度な自動車用レーダーを開発した。光通信などに使うレーザーで物体を検知する。数メートル先が限界で障害物の有無しかわからなかった超音波を使う現在の技術と違い、小さな障害物でも十数メートル先まで検知可能。2014年の実用化を目指す。
開発した車載レーダーは水平・垂直方向ともに140度の範囲にある、おもちゃ程度の大きさの物体でも形状を判別可能。物陰から出てくる歩行者や動物、遊んでいる子どもも区別できる。検出した人や物体の情報をカメラの映像に重ね合わせて警報を出すシステムを開発する計画だ。
道路上の白線も検知できることから、駐停車時などの自動運転システムにも応用できる。まず、バックして駐車するときに近づいてくる歩行者や障害物を見つけて警報を出すシステムとして、富士通が製品化する予定。
国内自動車メーカーでは、富士重工業が車載カメラを使って障害物を検知し、走行中の自動車に自動的にブレーキをかける機能を主力車種に搭載している。日産自動車もカメラやレーダーで障害物を検知し、自動的にハンドルを切って衝突を回避する安全システムを開発済みで、早ければ3年後にも新型車に搭載する計画だ。
国土交通省によると車載レーダーは20年ごろに本格普及する見通し。政府は事故防止や渋滞解消を目的に自動車の自動制御技術の開発を支援する方針を打ち出しており、レーダー技術の研究開発が今後加速しそうだ。
日本経済新聞-2012/10/27 12:12
開発した車載レーダーは水平・垂直方向ともに140度の範囲にある、おもちゃ程度の大きさの物体でも形状を判別可能。物陰から出てくる歩行者や動物、遊んでいる子どもも区別できる。検出した人や物体の情報をカメラの映像に重ね合わせて警報を出すシステムを開発する計画だ。
道路上の白線も検知できることから、駐停車時などの自動運転システムにも応用できる。まず、バックして駐車するときに近づいてくる歩行者や障害物を見つけて警報を出すシステムとして、富士通が製品化する予定。
国内自動車メーカーでは、富士重工業が車載カメラを使って障害物を検知し、走行中の自動車に自動的にブレーキをかける機能を主力車種に搭載している。日産自動車もカメラやレーダーで障害物を検知し、自動的にハンドルを切って衝突を回避する安全システムを開発済みで、早ければ3年後にも新型車に搭載する計画だ。
国土交通省によると車載レーダーは20年ごろに本格普及する見通し。政府は事故防止や渋滞解消を目的に自動車の自動制御技術の開発を支援する方針を打ち出しており、レーダー技術の研究開発が今後加速しそうだ。
日本経済新聞-2012/10/27 12:12