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Channel: ゴエモンのつぶやき
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イラスト付きバンダナ 避難所で障害者らと意思疎通

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 大災害時の避難所で、聴覚障害者や外国人らを情報不足に陥らせない取り組みを大田区が本格化させる。区は、耳が不自由なことを周囲に伝えるバンダナを作った。イラストを指さして気持ちを伝える「コミュニケーションボード」とともに、区内九十一カ所の学校避難所に配布した。 (滝沢学)

 バンダナは縦横五十センチの綿素材。腕や首に巻いた時に目立つよう黄色にした。日本語のほかに英語、中国語、韓国語の四カ国語併記で「手当てしますか?」などと、会話つきのイラストも描いた。

 外見からは分かりにくい聴覚障害や知的障害の人たちが腕や首に巻くことで、周囲に気づいてもらい、手助けの声をかけやすくする狙いだ。けがをした時の止血のほか、煙や粉じんのある場所で口を覆うハンカチ代わりに使える。計四千枚を配った。

 コミュニケーションボードは「食べたい」「飲みたい」といった会話のやりとりをイラスト付きで示したA4両面印刷。食べたい時は、そのイラストを指さす。こちらも四カ国語を併記した。聴覚障害者だけでなく、日本語をうまく話せない外国人も活用できる。視覚障害者用の点字版を含め、計千枚を作った。

 聴覚障害者らは、避難所で緊急放送に気付かないなど情報不足になりがちだ。東日本大震災を受け、防災課が災害時の意思疎通の手段として、区自立支援協議会と話し合いながら完成させた。


学校避難所で聴覚障害者らが支援を受けやすいように大田区が作ったバンダナ=大田区役所で

東京新聞-2013年4月9日

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