安佐南区の障害者とその支援者らでつくる市民団体「障害者サポートセンターtogether広島」は、脳性まひのため手足が不自由な3人が描いたパステル画などを展示する「三人展」を14日から中区袋町の広島市まちづくり市民交流プラザで開く。出展する3人は「作品に込められた思いを自由に感じてほしい」と来場を呼びかけている。21日まで、無料。
今回出展するのは、同団体代表の藤岡耕二さん(60)、花ノ木清孝さん(60)、東京電力福島第1原発事故の影響で福島市から西区に避難している中手幸子さんの3人。藤岡さんが毛筆書、花ノ木さんが写真、中手さんがパステル画をそれぞれ15〜28点出展する。藤岡さんによると「『僕たちは生きているんだ』という自立生活運動の一環」という。
中手さんの自宅は原発から約60キロの距離にあり、放射線被害から逃れるため避難した。より南の暖かい所で過ごしたいと、縁はなかったが西区に身を寄せた。同団体には11年夏から参加している。
福島にいたころから絵を描いていたという中手さん。自由の利く右手中指で色を伸ばし、線を描くときは子供用の箸と輪ゴムで中指に綿棒を固定して描く。「同じ障害を持つ者同士で何かをやるのは楽しいし、生きがい」と笑顔で語った。
花ノ木さんは四季ごとに撮影した風景写真などを展示する。「障害があっても『こういうことができるんだ』と感じてほしい」と話した。
展覧会は午前10時〜午後4時(最終日は午後3時まで)。15日は休館。問い合わせは同団体(082・831・6066)へ。
毎日新聞 2013年04月13日 地方版
今回出展するのは、同団体代表の藤岡耕二さん(60)、花ノ木清孝さん(60)、東京電力福島第1原発事故の影響で福島市から西区に避難している中手幸子さんの3人。藤岡さんが毛筆書、花ノ木さんが写真、中手さんがパステル画をそれぞれ15〜28点出展する。藤岡さんによると「『僕たちは生きているんだ』という自立生活運動の一環」という。
中手さんの自宅は原発から約60キロの距離にあり、放射線被害から逃れるため避難した。より南の暖かい所で過ごしたいと、縁はなかったが西区に身を寄せた。同団体には11年夏から参加している。
福島にいたころから絵を描いていたという中手さん。自由の利く右手中指で色を伸ばし、線を描くときは子供用の箸と輪ゴムで中指に綿棒を固定して描く。「同じ障害を持つ者同士で何かをやるのは楽しいし、生きがい」と笑顔で語った。
花ノ木さんは四季ごとに撮影した風景写真などを展示する。「障害があっても『こういうことができるんだ』と感じてほしい」と話した。
展覧会は午前10時〜午後4時(最終日は午後3時まで)。15日は休館。問い合わせは同団体(082・831・6066)へ。
毎日新聞 2013年04月13日 地方版