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障害者が限界集落支援 県、三好でモデル事業

 徳島県は、障害者が限界集落の高齢者宅に手作りの弁当などを届けながら、お年寄りの安否確認をするモデル事業を三好市池田町箸蔵地区で30日から始める。全国初の取り組みで、効果を検証した上で他の地区に広げる方針。

 社会福祉法人・池田博愛会が運営する就労支援施設「セルプ箸蔵」で働く知的障害者8人が、お年寄りから電話で注文を受け、施設で作っている弁当やパンをはじめ、三好市の商店街で購入した日用品を配達する。その際、高齢者の安否確認を行い、雑談するなどコミュニケーションも図る。

 箸蔵地区の10集落には高齢者の一人暮らし、または高齢者だけの世帯が約100世帯ある。こうしたお年寄りの生活をサポートするとともに、障害者の生きがいづくりにつなげるのが目的。

 配達には、冷蔵庫や陳列棚を備えたワゴン車「何でもお届け!いろどり屋」号を使う。池田博愛会が県の補助金約400万円で購入した。

 セルプ箸蔵の峰本修司課長は「買い物難民と呼ばれるお年寄りに一人でも多く喜んでもらえるよう心掛け、サービスに取り組んでいきたい」と話す。池田町の池田博愛会・博愛の里で30日、オープニングセレモニーを行う。

 県は、障害者授産施設から優先的に物品を調達するよう努めることを定めた障害者優先調達推進法が4月に施行されたのに合わせ、モデル事業に取り組むことにした。

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【写真説明】高齢者世帯に弁当などを届ける「何でもお届け!いろどり屋」号=三好市池田町の「セルプ箸蔵」

徳島新聞-2013/4/16 10:21

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