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Channel: ゴエモンのつぶやき
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聴覚の壁越え熱く

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【来月4日・今池 手話・字幕付き】

●健常者とバンド・ダンス

 聴覚障害者と健常者が同じステージで音楽やダンスを披露するイベント「エンターテイメントサーカス」が11月4日、名古屋市内である。曲と曲の合間の司会は手話で同時通訳し、大型スクリーンに映像や歌詞を映し出す。耳が聞こえない人も一緒に楽しめる演出を凝らす。

 インディーズロックバンド「B.S.R.」のリーダー石川徹さん(45)が実行委員会をつくり、2006年から毎年、手弁当でイベントを開催してきた。石川さんが愛知万博(愛・地球博)のパビリオンに出演した時、プロデューサーから「障害のある人と一緒に音楽イベントをやろう」と持ちかけられたのがきっかけだったという。
 今回、登場するロックバンド「BRIGHT EYES」は、メンバー4人のうち3人に聴覚障害がある。エンターテイメントサーカスには07年から出演してきた。リーダーの木村正明さん(43)が県立名古屋聾(ろう)学校高等部時代に結成したバンドで、ドラムやベースから伝わるリズムを体で感じて歌い、演奏する。
 木村さんは感音性難聴で楽器の音や歌声を聞き取ることはできないが、バンドを続けて「何事もチャレンジすることが大事」と実感している。全国各地から出演依頼が舞い込み、「目標をつないでここまでくることができました」と語る。「実際の演奏を見て、私たちが燃えている姿を一緒に楽しんでほしい」
 イベントはバンドグループのほか、和太鼓演奏やベリーダンスのパフォーマンスなど8組が出演する。会場は、名古屋市千種区今池4丁目のライブハウス「ボトムライン」で、午後3時から。前売り、当日券ともに2千円。収益の一部を聴覚障害者団体などに寄付する。
 石川さんは「障害のある人もない人も同じステージで一つになれる。音楽のバリアフリーを楽しんで」と呼びかけている。問い合わせはボトムライン(052・741・1620)。


「エンターテイメントサーカス」に出演する木村正明さん(左)と石川徹さん=名古屋市千種区

朝日新聞-2012年10月30日

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