昨年10月に障害者虐待防止法が施行されてから半年間で、県内で障害者への虐待と認定されたのは59件に上ることが県のまとめでわかった。家族などの養護者による虐待が49件を占め、身体的虐待が多かった。
法施行に伴い、県が件数をまとめた。今年3月末までに、市町村の障害者虐待防止センターと県障害者権利擁護センターに「虐待が起きている」と通報があったのは190件。うち、県や市町村による調査で59件を虐待と認定した。
養護者による虐待のほかは、障害者福祉施設の職員など施設従事者による虐待が5件。雇用主などによる虐待が5件だった。
59件の内容(1人に複数事案あり)を調べたところ、たたく、蹴るなどの身体的虐待が29件で最も多かった。次いで、日常生活に必要なお金を渡さないなどの経済的虐待が14件。食事を十分に与えないなどネグレクト(養護放棄)が12件、ののしるなどの心理的虐待が10件、性的虐待が5件だった。
県障害福祉課は「養護者が一人で抱え込まない環境をつくりたい。養護者らには、ストレスを一人で抱え込まないで相談してほしい」としている。
虐待が疑われる場合は各市町村の障害者虐待防止センターか県障害者権利擁護センター(043・223・1020)へ。
(2013年6月11日 読売新聞)
法施行に伴い、県が件数をまとめた。今年3月末までに、市町村の障害者虐待防止センターと県障害者権利擁護センターに「虐待が起きている」と通報があったのは190件。うち、県や市町村による調査で59件を虐待と認定した。
養護者による虐待のほかは、障害者福祉施設の職員など施設従事者による虐待が5件。雇用主などによる虐待が5件だった。
59件の内容(1人に複数事案あり)を調べたところ、たたく、蹴るなどの身体的虐待が29件で最も多かった。次いで、日常生活に必要なお金を渡さないなどの経済的虐待が14件。食事を十分に与えないなどネグレクト(養護放棄)が12件、ののしるなどの心理的虐待が10件、性的虐待が5件だった。
県障害福祉課は「養護者が一人で抱え込まない環境をつくりたい。養護者らには、ストレスを一人で抱え込まないで相談してほしい」としている。
虐待が疑われる場合は各市町村の障害者虐待防止センターか県障害者権利擁護センター(043・223・1020)へ。
(2013年6月11日 読売新聞)