音声で訴えを届けます―。参院選がスタートし、岡山県視覚障害者センター(岡山市北区西古松)では、視覚障害者向けに選挙公報を音訳したCD制作に追われている。目が不自由な人にとって、CDは候補者の主張をいつでも繰り返し聞ける貴重な情報源。スタッフたちは「1人でも多くの人の役に立ちたい」と、8日ごろまでに約1300枚を仕上げる予定だ。
県の委託を受けた社会福祉法人・日本盲人福祉委員会(東京)の視覚障害者選挙情報支援プロジェクトが同センターに制作を発注。CDは選挙区、比例区の2種類あり、選挙区は候補者4人の訴えを収録。比例区は同プロジェクトが作った、九つの政党の主張を収めた音源データをコピーし、それぞれ約650枚を作る。
作業は2日から始まり、朗読ボランティアの福島五重さん(76)=岡山市中区=が、候補者名や公約などを記した1人当たり3〜5分の原稿を読み上げ、マスターCDを制作。数人のスタッフが一度に3枚書き込める専用のコピー機4台で次々と複製する。
1枚ずつ、音訳の最初と最後を再生して書き込みができているか確認し、「参議院選挙区選出議員選挙のお知らせ」などと記したラベルを印字して完成。県視覚障害者協会に登録する会員約600人と、県や市町村の選管に発送する。
県選管によると、県内では2007年の参院選比例区で音訳版の制作を開始。「毎日忙しいが、以前はカセットテープへの複製が主流で、録音と確認に時間がかかった。それよりまだ楽かな」と同センターの川田忠茂所長。「国の行方を決める大切な選挙。CDをぜひ投票に生かしてほしい」と話している。
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選挙公報の音訳CD制作に励む岡山県視覚障害者センターのスタッフ
山陽新聞-(2013/7/6 16:00)
県の委託を受けた社会福祉法人・日本盲人福祉委員会(東京)の視覚障害者選挙情報支援プロジェクトが同センターに制作を発注。CDは選挙区、比例区の2種類あり、選挙区は候補者4人の訴えを収録。比例区は同プロジェクトが作った、九つの政党の主張を収めた音源データをコピーし、それぞれ約650枚を作る。
作業は2日から始まり、朗読ボランティアの福島五重さん(76)=岡山市中区=が、候補者名や公約などを記した1人当たり3〜5分の原稿を読み上げ、マスターCDを制作。数人のスタッフが一度に3枚書き込める専用のコピー機4台で次々と複製する。
1枚ずつ、音訳の最初と最後を再生して書き込みができているか確認し、「参議院選挙区選出議員選挙のお知らせ」などと記したラベルを印字して完成。県視覚障害者協会に登録する会員約600人と、県や市町村の選管に発送する。
県選管によると、県内では2007年の参院選比例区で音訳版の制作を開始。「毎日忙しいが、以前はカセットテープへの複製が主流で、録音と確認に時間がかかった。それよりまだ楽かな」と同センターの川田忠茂所長。「国の行方を決める大切な選挙。CDをぜひ投票に生かしてほしい」と話している。
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選挙公報の音訳CD制作に励む岡山県視覚障害者センターのスタッフ
山陽新聞-(2013/7/6 16:00)