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Channel: ゴエモンのつぶやき
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室蘭・港北町に「ココカラ」開設、障害者の就労支援

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 今月1日、室蘭市港北町に障害者たちが働く就労支援事業所「ココカラ」が開設された。単なる就労の場にとどまらず、版画教室や地域の子供たちに学習スペースを提供するなど、地域が障害者を理解する施設として期待されている。 ココカラは、介護事業などを手掛ける民間企業が設立した合同会社トランスポート(松岡大輝代表社員)が港北町1・11・10の旧設計事務所を改装し開設した。障害者と雇用契約を結び最低賃金を保障する指定就労継続支援A型事業所で、社会的自立を目指す障害者のために作業訓練などを実施している。
 市内のA型事業所は現在、ココカラのほかもう1施設ある。

 障害者は、各種資格を持った職業指導員の支援を受けてパソコンを使ったビジネス文書の作成、調理・接客、大工仕事、店内清掃などを担当。定員は20人で現在13人が道内最低賃金の時給719円で勤務。8月2日には、施設内に利用者が調理、接客するミニピザカフェがオープンする。店内には十数席を用意。利用者がスタッフのサポートを受けて手作りしたピザやジェラートを提供する。

 障害者の就労の場拡大を盛り込んだ2006年(平成18年)の障害者総合支援法の施行を契機に精神障害者の積極的な雇用が求められているが、身体障害者と比べより周囲のサポートが必要なだけ、遅れている現状にある。代表の松岡大輝さんは「室蘭に不足するサービスの提供を通じて、高い能力を持ちながらも一般企業への就労が困難な障害者に光を当てる場所にしたい」と話す。

 地域開放も積極的に行う。ドライポイントと呼ばれる技法を用いた版画製作を体験できる「あとりえ・はな」、教員免許などを持つ支援員が夏休み期間限定で宿題や自由研究などをサポートする小学生向けの学習スペース「てらこや」をそれぞれ開く。同社では「障害があっても出来ることがある。障害者と地域が互いにプラスを見つけられる場にしたい」と話している。

 ココカラの連絡先は、電話0143・83局4720番。


【写真=施設内に8月オープンするカフェ店内。利用者が指導員の支援を受けて手作りしたピザなどを提供する】
室蘭民報-【2013年7月25日(木)朝刊】


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