身体障害者や社会福祉への理解を深めようと、千葉市中央区の日本赤十字社県支部義肢製作所で、県立千葉盲学校(四街道市)の若手教諭が足首の動きをサポートする装具の製作を初めて体験した。身体に障害を持つ生徒に日常的に接する教諭による作業。小林恵司所長は「義肢や装具を使う利用者への理解につなげてほしい」と話している。
製作を体験したのは同校で教諭を務める岡田奈美さんと大竹将之さん(24)の2人。職員の指導を受けながら、まずは自らの足の形を採寸し、石膏で固めた型に高熱で柔らかくしたプラスチック板を巻き付けた。その上で余分な部分をそぎ落とすトリミング作業を行い、足首の動きを補助する「短下肢装具」を完成させた。
同校には視覚障害に限らず、身体にも重複して障害を持つ生徒が在籍。教諭自らが「生徒とのコミュニケーション力の向上や障害への理解を深めることにつなげたい」と体験を希望して、2日に実現した。
同製作所は昭和27年、戦争で身体の一部を失った戦傷者のために開設された。県内では当時、義肢の製作者が少なく、職人集めに苦労したという。全国の日赤支部の中で製作所を運営するのは千葉のみ。現在は交通事故で四肢を損傷したり、脳障害の後遺症が残る身体障害者向けに、年間500件以上の義肢や装具を製作している。
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装具作りに挑戦する県立千葉盲学校教諭の岡田奈美さん(右から2人目)と大竹将之さん(右)=千葉市中央区の日本赤十字社県支部義肢製作所
MSN産経ニュース-2013.8.5 23:00
製作を体験したのは同校で教諭を務める岡田奈美さんと大竹将之さん(24)の2人。職員の指導を受けながら、まずは自らの足の形を採寸し、石膏で固めた型に高熱で柔らかくしたプラスチック板を巻き付けた。その上で余分な部分をそぎ落とすトリミング作業を行い、足首の動きを補助する「短下肢装具」を完成させた。
同校には視覚障害に限らず、身体にも重複して障害を持つ生徒が在籍。教諭自らが「生徒とのコミュニケーション力の向上や障害への理解を深めることにつなげたい」と体験を希望して、2日に実現した。
同製作所は昭和27年、戦争で身体の一部を失った戦傷者のために開設された。県内では当時、義肢の製作者が少なく、職人集めに苦労したという。全国の日赤支部の中で製作所を運営するのは千葉のみ。現在は交通事故で四肢を損傷したり、脳障害の後遺症が残る身体障害者向けに、年間500件以上の義肢や装具を製作している。

装具作りに挑戦する県立千葉盲学校教諭の岡田奈美さん(右から2人目)と大竹将之さん(右)=千葉市中央区の日本赤十字社県支部義肢製作所
MSN産経ニュース-2013.8.5 23:00