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Channel: ゴエモンのつぶやき
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フロントに歩行誘導マット、点字 函館のビジネスホテルが設置「視覚障害者の旅行を応援」

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 【函館】JR函館駅近くのビジネスホテル「シャローム・イン2」(若松町、加藤進オーナー、58室)が、視覚障害者に優しいホテルを目指した取り組みを相次いで始めた。ホテルでは珍しいという歩行誘導マットをフロントに導入し、エレベーターや自動販売機への点字設置も進めている。加藤オーナーは「視覚障害者の外出や旅行の応援につなげたい」と話している。
 ホテルは昨年11月、函館市内でIT関連企業を営む加藤オーナーが取得。「大手ホテルチェーンにはできないサービスを目指したい」と知人の島信一朗・函館視覚障害者福祉協議会理事長に相談し、改装に乗り出した。
 6月にフロントに導入したマット「歩導くん」は薄いゴム製で、白杖(はくじょう)を持った視覚障害者を音と感触で誘導する。点字ブロックのような凹凸がないため、障害者だけでなく、高齢者や子どもたちもつまずく不安がないという。両面テープで取り外しが可能で、視覚障害者が宿泊した際には、エレベーターから客室までの廊下にも取り付ける予定だ。
 島理事長は、エレベーターや自動販売機のボタンへの点字シール取り付けも指導。客室に置く館内案内の点字冊子の作成も進めている。加藤オーナーは「来春までには視覚障害者向けの対応を完成させたい」と話す。
 島理事長は「函館は大観光地なのに、これまで視覚障害者が使いやすいホテルは皆無だった」と指摘。「障害のある私たちが改装に協力することで、誰もが安心して泊まれるユニバーサルデザインのホテルに生まれ変わってほしい」と期待している。

北海道新聞-(08/06 16:00)

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