聴覚障害者五輪で金メダル　卓球女子単、舞鶴出身上田さん

　ブルガリアで開かれていた聴覚障害者のオリンピック「デフリンピック」の卓球女子シングルスで、京都府舞鶴市出身の上田萌さん（２３）＝茨城県日立市＝が初の金メダルを獲得した。
　上田さんは白糸中、日星高を卒業し、現在は東京の日立化成に所属する。２００９年の前回大会（台湾）では惜しくも銀メダルに終わり、雪辱を誓って臨んだ。
　女子シングルスは１、２日に行われ、上田さんは予選リーグから決勝まで９連勝。圧倒的な強さで金メダルを手にした。また女子ダブルスで銀、女子団体メンバーとして銅の計三つのメダルを獲得する活躍だった。
　上田さんが４歳から中学生まで所属した一条卓球クラブの小畑喜生代表（７２）＝同市浜＝の元に決勝直後、「決勝でクラブでの経験が利きました」とのメールがあったという。「昔からデフリンピックの金メダルを目標に、努力を続けてきた子だった。舞鶴にとっても快挙だ」と喜んでいた。


デフリンピック卓球競技で金メダルを獲得した上田萌さん（舞鶴市北吸・舞鶴市役所）＝昨年８月

京都新聞-【 2013年08月07日 11時22分 】