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就労支援:iPadでスムーズ 県、障害者の求職・求人に活用 ハローワーク特区の一環 /佐賀

 2012年10月に県内などで始まった「ハローワーク特区」の一環で、県は障害者らを対象にタブレット端末「iPad」を活用した就労支援を始めた。県が管理するサーバーに求職・求人情報を登録し、企業や支援団体に示すなどして使う。県は「雇用先と求職者のマッチングをスムーズにできる」と期待を寄せている。

 6月27日、県障害者就労支援コーディネーターの土田裕一郎さんが佐賀市のデイサービス「たかハウス」を訪ねた。運営する西村美也子園長が「清掃やマッサージができる障害者の雇用を検討している」と求めると、土田さんはiPadを開き、即座に求職者情報を検索した。

 この日、該当者は見つからなかったが、西村園長は「これまでは口頭だけだったり、膨大な紙資料を一枚一枚めくって探したりしなければならなかった。求職者の持っている免許や希望条件も一目で分かる」と話す。

 県がiPadを導入したのは、同月20日から。利用は、県職員がパスワードを入力した上で、県のインターネットサーバーに接続する。事前に入力された数十人の求職者や数百件の求人情報を即座に閲覧できる。iPad本体に個人情報などデータは保存せず、紛失しても、情報が漏れないよう配慮している。

 今後は、求職中の障害者が作業する様子を動画で紹介したり、企業側の職場を撮影した写真を掲載したりすることも検討している。県は「雇用先と求職者がお互いの希望に沿うような支援につなげたい」と意気込む。

 「ハローワーク特区」は、厚生労働省の出先機関ハローワークの業務の一部を県が担うことで、生活支援と職業紹介などを一体運営し、サービスを向上させる取り組み。ハローワーク佐賀などが指定され、県は障害者や若者の就労に重点を置いた施策を展開している。

毎日新聞 2013年08月19日 地方版

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