東日本大震災の被災地で、障害者支援をした小児科医で東北大大学院准教授の田中総一郎さん(49)が十八日、県庁講堂で講演し、南海トラフ巨大地震などに備えて障害者を手助けする仕組みの必要性を訴えた。
田中さんは震災後、宮城県内の障害者宅や特別支援学校を巡回診察したり、障害者向けのおむつを全国から募って届けたりする活動をした。
講演では、震災時に多くの障害者が周囲に気兼ねし、避難所でなく車などで過ごした実態を指摘。自治体が指定を進めるバリアフリー化された「福祉避難所」の充実や、助けが必要な障害者が「災害時は支援を」と書かれたカードを携帯するアイデアを紹介した。
講演は県立草の実リハビリテーションセンター(津市)が主催し、医師や特別支援学校教諭、障害者の家族ら百人が参加。田中さんは「いろんな関係者が意見を出し合い、支援の方向性を考えてほしい」と呼び掛けた。
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災害時の障害者支援の在り方を話す田中さん=県庁講堂で
中日新聞-2013年8月19日
田中さんは震災後、宮城県内の障害者宅や特別支援学校を巡回診察したり、障害者向けのおむつを全国から募って届けたりする活動をした。
講演では、震災時に多くの障害者が周囲に気兼ねし、避難所でなく車などで過ごした実態を指摘。自治体が指定を進めるバリアフリー化された「福祉避難所」の充実や、助けが必要な障害者が「災害時は支援を」と書かれたカードを携帯するアイデアを紹介した。
講演は県立草の実リハビリテーションセンター(津市)が主催し、医師や特別支援学校教諭、障害者の家族ら百人が参加。田中さんは「いろんな関係者が意見を出し合い、支援の方向性を考えてほしい」と呼び掛けた。

災害時の障害者支援の在り方を話す田中さん=県庁講堂で
中日新聞-2013年8月19日