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悩み改善策、冊子に 薬、医師との付き合い方…「あわっこ」利用者自身が考え、助言 /徳島

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 ◇県外からも反響、希望者には販売

 精神障害者の就労を支援する地域活動支援センター「あわっこ」(徳島市東山手町1)を利用する精神障害者が、障害や生活の悩みについて自分たちで考えた改善策をまとめた冊子を作った。生活習慣や医師との付き合い方、薬の飲み方など利用者目線のアドバイスを満載する。希望者には冊子を販売しているが、県外から問い合わせがあるなど反響を呼んでいるという。

 センターは、NPO法人ハート・とくしまが97年4月から運営し、現在約15人が通所する。利用者らは主に菓子類を作って販売するほか、慰問活動など地域との交流も盛んだ。

 2年前から月1回程度、利用者が抱える悩みや生活上の課題について自分たちで改善策を探る勉強会を開催。主治医との付き合い方や薬の飲み方、家族との関係などさまざまなテーマで議論し、毎回約2時間を予定する議論の時間が延びることもしばしばという。

 冊子は、こうした勉強会の内容をまとめることで、家族ら周囲の人にどのような悩みがあるかを知ってもらうのが狙い。文章や挿絵から印刷に至るまで利用者が一から手掛け、今年9月から約1カ月かけて完成させた。

 A4判20ページの冊子には、規則正しい生活をするためランニングをする▽睡眠は音楽をかけるなど眠るための環境を整える▽主治医の話すことは忘れないように紙に書いておく−−など、利用者自身の体験に基いたアドバイスが紹介されている。

 希望者には1部200円で販売。当初、100部作製したが、問い合わせが多く増刷することにしたという。ハート・とくしまの大西順子理事長は「本人の悩みは、長い間付き添っていても分からないことがある。一人でも多くの人に冊子を見てほしい」と話している。問い合わせは、あわっこ(088・623・4556)へ。

毎日新聞 2012年11月08日 地方版

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