障害者虐待防止法が施行された昨年10月から半年間で、障害者への虐待に関する相談・通報が46件あったことが、県障害福祉課のまとめで分かった。同課は「これまであまりなかった障害者施設の職員など第三者からの相談・通報が増えてきている。法施行の一定の効果では」と話している。
同法は家庭や福祉施設、職場などで虐待されている障害者や、されている可能性がある障害者を見つけた場合、すべての人に通報を義務づけた。
同課によると、相談・通報46件のうち、県と市町が事実確認して虐待と認定したのは17件。虐待を受けた人数は51人だった。
相談・通報の対象になった側の内訳は▽障害者福祉施設の役職員9件▽親などの養護者26件▽雇用主などの使用者11件。そのうちの虐待認定数と被虐待人数は▽福祉施設2件・32人▽養護者10件・10人▽使用者5件・9人だった。障害者の被虐待人数は、昨年12月に県から改善勧告を受けた社会福祉法人「愛と光の会」(東京都)運営の大田原市の障害者福祉施設が大半を占めていたという。
養護者による虐待は身体的虐待が6件と最多で、使用者による虐待はすべて最低賃金以下の給与で働かせるなどした経済的虐待だった。
県こども政策課も2012年4月から1年間の児童養護施設など福祉施設に入所する児童の虐待認知件数を発表。受理件数は6件で、県が虐待と認定したのは2件だった。内訳は心理的虐待・ネグレクト1件、性的虐待1件。
毎日新聞 2013年08月29日 地方版
同法は家庭や福祉施設、職場などで虐待されている障害者や、されている可能性がある障害者を見つけた場合、すべての人に通報を義務づけた。
同課によると、相談・通報46件のうち、県と市町が事実確認して虐待と認定したのは17件。虐待を受けた人数は51人だった。
相談・通報の対象になった側の内訳は▽障害者福祉施設の役職員9件▽親などの養護者26件▽雇用主などの使用者11件。そのうちの虐待認定数と被虐待人数は▽福祉施設2件・32人▽養護者10件・10人▽使用者5件・9人だった。障害者の被虐待人数は、昨年12月に県から改善勧告を受けた社会福祉法人「愛と光の会」(東京都)運営の大田原市の障害者福祉施設が大半を占めていたという。
養護者による虐待は身体的虐待が6件と最多で、使用者による虐待はすべて最低賃金以下の給与で働かせるなどした経済的虐待だった。
県こども政策課も2012年4月から1年間の児童養護施設など福祉施設に入所する児童の虐待認知件数を発表。受理件数は6件で、県が虐待と認定したのは2件だった。内訳は心理的虐待・ネグレクト1件、性的虐待1件。
毎日新聞 2013年08月29日 地方版