【芽室】第17回十勝年齢別水泳競技大会(帯広水泳協会、芽室町水泳協会など主催)が1日、芽室温水プールで開かれ、「十勝ユニバーサル水泳クラブ」(十勝USC)の知的障害選手2人が同クラブ所属で初出場し、計5種目で1位になった。障害者クラブが帯広水泳協会の登録団体になり、健常者の大会に出場したのは初めて。活躍した長内夕果さん=帯広市=と谷藤大地君=音更町、帯広養護学校高等部=は、「(健常者選手と)一緒で頑張れた」と笑顔を見せ、水泳競技では障害者と健常者との間に壁がないことを泳ぎで示した。
十勝USCは2010年8月に発足した競技団体で、小学生から社会人までの障害者6選手が所属。選手は全国、全道、管内の障害者大会と管内の健常者の記録会にはクラブで参加してきたが、水泳協会主催の健常者大会には他の登録団体所属で個別に出るしかなかった。クラブは所属選手全員が健常者と競えるレベルになったと判断して今年4月、帯広水泳協会に団体登録、選手はクラブ所属で出場できることになった。
長内さんは19〜25歳の自由形25メートルと同50メートル、バタフライ50メートルの3種目で豪快な泳ぎを見せ、谷藤君は15〜18歳の自由形100メートル、個人メドレー同、平泳ぎ50メートルで実力を発揮。長内さんは全種目、谷藤君は個人メドレーと平泳ぎの2種目で年齢区分1位になった。
長内さんは昨年まで帯広のクラブ「スイミング サライ」所属で出場。今回も同クラブ会員の応援を受けながら力泳した。初出場の谷藤君は「いつもプール(帯広の森市民プール)の隣で練習している(健常者の)選手が(個人メドレーで)隣にいたから頑張れた」と語る。
谷藤君の隣のコースで出場し、年齢区分で同じく1位になった高原直輝さん(26)=音更町・会社員、OSP所属=は「覚えていてくれてうれしい。自分も頑張れる」と喜んだ。
十勝USCで指導する真田正樹コーチ(十勝地区障がい者水泳懇話会代表)は「2人は健常者と同じ努力を重ねたから堂々と出場できた。何の違和感もなかった」と語り、次の健常者大会は第3回十勝短距離大会(10月27日・音更)に挑む。帯広水泳協会の小柴満会長は「大会は障害、健常の区別なく受け入れる。障害者選手も力をつけて大いに参加を」と呼び掛けている。
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練習の成果を発揮して3種目で1位になった長内さん(左)と2種目で1位の谷藤君
十勝毎日新聞社ニュース- 2013年9月2日 14時27分
十勝USCは2010年8月に発足した競技団体で、小学生から社会人までの障害者6選手が所属。選手は全国、全道、管内の障害者大会と管内の健常者の記録会にはクラブで参加してきたが、水泳協会主催の健常者大会には他の登録団体所属で個別に出るしかなかった。クラブは所属選手全員が健常者と競えるレベルになったと判断して今年4月、帯広水泳協会に団体登録、選手はクラブ所属で出場できることになった。
長内さんは19〜25歳の自由形25メートルと同50メートル、バタフライ50メートルの3種目で豪快な泳ぎを見せ、谷藤君は15〜18歳の自由形100メートル、個人メドレー同、平泳ぎ50メートルで実力を発揮。長内さんは全種目、谷藤君は個人メドレーと平泳ぎの2種目で年齢区分1位になった。
長内さんは昨年まで帯広のクラブ「スイミング サライ」所属で出場。今回も同クラブ会員の応援を受けながら力泳した。初出場の谷藤君は「いつもプール(帯広の森市民プール)の隣で練習している(健常者の)選手が(個人メドレーで)隣にいたから頑張れた」と語る。
谷藤君の隣のコースで出場し、年齢区分で同じく1位になった高原直輝さん(26)=音更町・会社員、OSP所属=は「覚えていてくれてうれしい。自分も頑張れる」と喜んだ。
十勝USCで指導する真田正樹コーチ(十勝地区障がい者水泳懇話会代表)は「2人は健常者と同じ努力を重ねたから堂々と出場できた。何の違和感もなかった」と語り、次の健常者大会は第3回十勝短距離大会(10月27日・音更)に挑む。帯広水泳協会の小柴満会長は「大会は障害、健常の区別なく受け入れる。障害者選手も力をつけて大いに参加を」と呼び掛けている。

練習の成果を発揮して3種目で1位になった長内さん(左)と2種目で1位の谷藤君
十勝毎日新聞社ニュース- 2013年9月2日 14時27分