県が社会福祉総合センター(長野市若里7)に誘致を進めていた発達障害を持つ生徒向けの学習支援施設について、県は、東京都中野区で同様の学習支援施設を運営するNPO法人「翔和学園」が施設を開設すると発表した。2014年4月開設予定。県によると、発達障害支援に特化した学習施設を官民共同で設置するのは全国で初めて。
学習支援施設の名称は「長野翔和学園」。県次世代サポート課によると、開設コースは3年間で所定のカリキュラムを受講する「本科コース」と、一部を選択的に受講する「時間制コース」の二つ。定員は2コースで計30人の予定。高卒相当年齢以上で、発達障害などで人間関係やコミュニケーションに不安のある人が対象。本科コースは、コミュニケーション能力を高める「トレーニングタイム」や、音楽やダンスなどの活動時間「熱血コース」などを設ける。生徒の才能が感じられる分野を集中的に伸ばす「ギフテッド」教育にも力を入れる。受講料は本科コースが入学金14万円、授業料年84万円。時間制コースは20万〜40万円程度を想定している。
同課によると、自閉症や学習障害などの発達障害を持つ生徒は通常、普通学級に通うが、学校になじめず不登校や退学になることがあるという。県は4月に学校外の支援を行うための施設誘致を決め、公募していた。県は翔和学園に対し、施設使用料(年約200万円)の全額免除や机などの備品貸与、施設改修費などを支援する。
阿部守一知事は記者会見で、「子供たちに合わせた教育を、と思い誘致した。県教育の充実につながる」と期待を述べた。翔和学園の伊藤寛晃学園長は「知事の思いに打たれて参加した。子供たちの能力の峰の部分を伸ばしていきたい」と意気込みを語った。
同学園は10月1日から生徒募集を始め、10月下旬には県内で説明会を開く予定。問い合わせは同学園(03・5338・0338)、または県次世代サポート課(026・235・7210)。
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記者会見する翔和学園の伊藤寛晃学園長(右)と阿部守一知事=県庁で
毎日新聞 2013年09月11日 地方版
学習支援施設の名称は「長野翔和学園」。県次世代サポート課によると、開設コースは3年間で所定のカリキュラムを受講する「本科コース」と、一部を選択的に受講する「時間制コース」の二つ。定員は2コースで計30人の予定。高卒相当年齢以上で、発達障害などで人間関係やコミュニケーションに不安のある人が対象。本科コースは、コミュニケーション能力を高める「トレーニングタイム」や、音楽やダンスなどの活動時間「熱血コース」などを設ける。生徒の才能が感じられる分野を集中的に伸ばす「ギフテッド」教育にも力を入れる。受講料は本科コースが入学金14万円、授業料年84万円。時間制コースは20万〜40万円程度を想定している。
同課によると、自閉症や学習障害などの発達障害を持つ生徒は通常、普通学級に通うが、学校になじめず不登校や退学になることがあるという。県は4月に学校外の支援を行うための施設誘致を決め、公募していた。県は翔和学園に対し、施設使用料(年約200万円)の全額免除や机などの備品貸与、施設改修費などを支援する。
阿部守一知事は記者会見で、「子供たちに合わせた教育を、と思い誘致した。県教育の充実につながる」と期待を述べた。翔和学園の伊藤寛晃学園長は「知事の思いに打たれて参加した。子供たちの能力の峰の部分を伸ばしていきたい」と意気込みを語った。
同学園は10月1日から生徒募集を始め、10月下旬には県内で説明会を開く予定。問い合わせは同学園(03・5338・0338)、または県次世代サポート課(026・235・7210)。

記者会見する翔和学園の伊藤寛晃学園長(右)と阿部守一知事=県庁で
毎日新聞 2013年09月11日 地方版