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Channel: ゴエモンのつぶやき
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みのり太鼓:行橋の太鼓グループ、全国障害者大会へ 「心を一つにたたく」 /福岡

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 知的障害者と親たちによる行橋の太鼓グループ「みのり太鼓」が、10月に東京都内で開かれる「日本太鼓全国障害者大会」に出演する。グループ結成は1997年で、99年から本格的に練習を続けてきた太鼓は、空を突き抜くような元気な響き。メンバーらは「心を一つにしてたたきたい」と練習に励んでいる。

 太鼓を始めたきっかけは、北九州市で行われた外国の知的障害者グループの音楽公演だった。「自分たちも音楽をしてみよう」と盛り上がり、最初は幼稚園の運動会で流すおはやしをテープで流しながら、竹筒をバチでたたいたという。99年に地元の「飛龍八幡太鼓」代表の野本敏章さん(64)が指導に加わり、レパートリーは5曲に。ボランティアも加わったメンバーは12人で、老人ホーム慰問やイベントで演奏するようになった。

 「みのり太鼓、そーれ!」。全国大会で披露する曲「みのり」は福内宗一さん(40)の力強いかけ声で始まる。福内さんは右手が不自由だが、左手一本で低音の太鼓を打ち続け皆をリード。メンバーは空を見つめながら一心にバチを振るい、気合のこもった音が繰り出される。

 福内さんは「皆の音を聞きながら調子を合わせ、たたいている時は無になります」という。田中仁美さん(35)は「最初のころは皆の前でたたくのが恥ずかしかったけれど、今はもう大丈夫」と話す。週1回の練習を共にしている野本さんは「音がずれたり間違うのはしょっちゅうだけど、たたくうちにリズムが戻っていく。太鼓は人の心や気を伝えるもの。みなまじめで純粋で、それが音に表れている」と評価する。

 全国大会への出場は野本さんが申し込み、主催の日本太鼓財団に認められた。ダウン症の娘とステージに立つみのり太鼓代表の佐藤緑さん(59)は「障害者のありのままの姿を世間に知ってもらえ、太鼓で活動の場が広がったのがうれしい」と言う。全国大会は東京都文京区の文京シビックホールで、10月6日正午開演。

毎日新聞 2013年09月17日〔京築版〕

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