プロ野球の日本シリーズが佳境を迎えた11月2日と3日、兵庫県の但馬ドームでも日本一を争う野球の大会が行われました。
身体障害者野球の全日本選手権です。
全国7地区の予選で1位のチームが戦いを繰り広げました。
この身体障害者野球、このところ各地にチームができて、参加する選手も増え、すそ野が広がっています。
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身体障害者野球のルールの多くは軟式野球と同じですが、いくつか特別なルールがあります。
バッターが打っても走ることができない場合に「打者代走」と呼ばれるランナーが代わりに走ることや、盗塁やバントができないことなどです。
また、いすなどの補助具を使うこともできます。
松葉づえを使ってプレーする選手もいます。
片腕でバットを振ったり、捕球したあと素早くグラブを外して同じ手で送球したりするプレーも珍しくありません。
選手は自分にある体の機能をすべて使って、好きな野球を楽しんでいます。
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トップチームに追いつけ、追い越せ
身体障害者野球は、初めての全国大会が1993年に行われました。
しばらくの間は、神戸のチーム「神戸コスモス」が圧倒的な強さを誇りました。
その連勝記録がメディアで取り上げられて、身体障害者野球も知られるようになり、各地でチームを作る動きが出てきました。
2001年結成の「北九州フューチャーズ」は、2003年の全日本選手権で神戸コスモスの公式戦連勝を105で止めて、優勝しました。
北九州フューチャーズは、身体障害者野球にとどまらず、地元の野球のリーグにも参加して、健常者のチームと試合をしています。
三宅繁嘉監督は「場数を踏ませるためです。健常者が投げる速いボールにも選手は慣れてきましたし、リーグも身体障害者のルールに柔軟に対応してくれています」と話します。
ことしの九州代表の北九州フューチャーズは、準決勝で西近畿代表の神戸コスモスに敗れましたが、0−2の熱戦を演じました。
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チーム増え、力の差は少なく
全国の身体障害者野球のチームと登録選手の数は、1993年は13チーム、150人でしたが、現在は32チーム、800人に増えています。
さらに各地でチームを作ろうという動きもあります。
日本身体障害者野球連盟の理事長で神戸コスモス監督の岩崎廣司さんは、「野球の楽しい部分を残すようにルールを作ったことが参加選手の増加につながったのではないでしょうか」と話しています。
ほかのチームの追い上げで、神戸コスモスもさらに強化に励み、全日本選手権では2007年以降連覇を続け、ことしも優勝を果たしました。
一方で、行われた9試合のうち6試合が3点差以内で、各チームの力の差が少なくなっていることも印象づけました。
NHK- 11月16日 8時35分
身体障害者野球の全日本選手権です。
全国7地区の予選で1位のチームが戦いを繰り広げました。
この身体障害者野球、このところ各地にチームができて、参加する選手も増え、すそ野が広がっています。
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身体障害者野球のルールの多くは軟式野球と同じですが、いくつか特別なルールがあります。
バッターが打っても走ることができない場合に「打者代走」と呼ばれるランナーが代わりに走ることや、盗塁やバントができないことなどです。
また、いすなどの補助具を使うこともできます。
松葉づえを使ってプレーする選手もいます。
片腕でバットを振ったり、捕球したあと素早くグラブを外して同じ手で送球したりするプレーも珍しくありません。
選手は自分にある体の機能をすべて使って、好きな野球を楽しんでいます。
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トップチームに追いつけ、追い越せ
身体障害者野球は、初めての全国大会が1993年に行われました。
しばらくの間は、神戸のチーム「神戸コスモス」が圧倒的な強さを誇りました。
その連勝記録がメディアで取り上げられて、身体障害者野球も知られるようになり、各地でチームを作る動きが出てきました。
2001年結成の「北九州フューチャーズ」は、2003年の全日本選手権で神戸コスモスの公式戦連勝を105で止めて、優勝しました。
北九州フューチャーズは、身体障害者野球にとどまらず、地元の野球のリーグにも参加して、健常者のチームと試合をしています。
三宅繁嘉監督は「場数を踏ませるためです。健常者が投げる速いボールにも選手は慣れてきましたし、リーグも身体障害者のルールに柔軟に対応してくれています」と話します。
ことしの九州代表の北九州フューチャーズは、準決勝で西近畿代表の神戸コスモスに敗れましたが、0−2の熱戦を演じました。
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チーム増え、力の差は少なく
全国の身体障害者野球のチームと登録選手の数は、1993年は13チーム、150人でしたが、現在は32チーム、800人に増えています。
さらに各地でチームを作ろうという動きもあります。
日本身体障害者野球連盟の理事長で神戸コスモス監督の岩崎廣司さんは、「野球の楽しい部分を残すようにルールを作ったことが参加選手の増加につながったのではないでしょうか」と話しています。
ほかのチームの追い上げで、神戸コスモスもさらに強化に励み、全日本選手権では2007年以降連覇を続け、ことしも優勝を果たしました。
一方で、行われた9試合のうち6試合が3点差以内で、各チームの力の差が少なくなっていることも印象づけました。
NHK- 11月16日 8時35分