障害のある人もない人も一緒に歌う小平市の「こげら合唱団」が、二十三日に同市美園町一のルネこだいらでコンサートを開く。結成二十年目の舞台には団員百三十人に加え、ゲストミュージシャンや手話サークル、高校生ら総勢約百八十人が出演。「障害のある人たちのことを多くの人に知ってほしい」との願いを歌に込める。
合唱団結成は一九九三年、障害者基本法に「障害者の日」(十二月九日)が定められたのがきっかけ。市内の障害者や家族、福祉関係者らでつくる実行委員会が九四年に「第一回障害者の日のつどい」として開催したコンサートが、活動の始まりとなった。
二〇〇四年の法改正で障害者の日は障害者週間(十二月三〜九日)に改められ、つどいも今年が二十回目。合唱団は月一回の練習を重ね、つどいに合わせた六回のコンサートをしたほか、地域の催しに出演している。コンサートごとに披露するオリジナル曲も十数曲にのぼる。
車いすを使う団員の加藤泉さんと合唱団スタッフが一緒に作った「夢の電動車いす」は、こんな歌詞だ。
いつもわたしの車いすを 後ろから押してくれるお母さん 本当はわたし並んで歩きたい だから電動車いすを使いたい 花や草の生い茂る公園で わたしの前を駆けていって 背中を見せてお母さん
今回はこうしたオリジナル曲を含む合唱のほか、詩の朗読も盛り込み、障害のある人が普段感じている思いを表現する。実行委員長の柳原昭三さん(59)は、二十年前に比べ交通機関のバリアフリー化などハード面は整ってきたが、街で感じる視線に「自分たちを理解してもらうにはまだ頑張らなければ」と考える。
合唱団スタッフの津村恵子さんは「障害者の生の声を知ってもらうとともに、障害のある人もない人も一つとなっている姿を見てほしい」と願う。
二十三日は午後二時開演。入場は参加協力券千円。当日券(千円)もある。申し込み、問い合わせは、あさやけ風の作業所=電042(349)2366=へ。
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23日の本番に向けて練習するこげら合唱団のメンバーら=小平市で
東京新聞-2013年11月22日
合唱団結成は一九九三年、障害者基本法に「障害者の日」(十二月九日)が定められたのがきっかけ。市内の障害者や家族、福祉関係者らでつくる実行委員会が九四年に「第一回障害者の日のつどい」として開催したコンサートが、活動の始まりとなった。
二〇〇四年の法改正で障害者の日は障害者週間(十二月三〜九日)に改められ、つどいも今年が二十回目。合唱団は月一回の練習を重ね、つどいに合わせた六回のコンサートをしたほか、地域の催しに出演している。コンサートごとに披露するオリジナル曲も十数曲にのぼる。
車いすを使う団員の加藤泉さんと合唱団スタッフが一緒に作った「夢の電動車いす」は、こんな歌詞だ。
いつもわたしの車いすを 後ろから押してくれるお母さん 本当はわたし並んで歩きたい だから電動車いすを使いたい 花や草の生い茂る公園で わたしの前を駆けていって 背中を見せてお母さん
今回はこうしたオリジナル曲を含む合唱のほか、詩の朗読も盛り込み、障害のある人が普段感じている思いを表現する。実行委員長の柳原昭三さん(59)は、二十年前に比べ交通機関のバリアフリー化などハード面は整ってきたが、街で感じる視線に「自分たちを理解してもらうにはまだ頑張らなければ」と考える。
合唱団スタッフの津村恵子さんは「障害者の生の声を知ってもらうとともに、障害のある人もない人も一つとなっている姿を見てほしい」と願う。
二十三日は午後二時開演。入場は参加協力券千円。当日券(千円)もある。申し込み、問い合わせは、あさやけ風の作業所=電042(349)2366=へ。

23日の本番に向けて練習するこげら合唱団のメンバーら=小平市で
東京新聞-2013年11月22日