大船渡市は、市内の聴覚障害者がいる世帯を対象に、文字表示装置付きの防災行政無線戸別受信機を無償貸与する。特にも東日本大震災後に必要性が指摘されていたもので、音声情報の文字化により耳の不自由な人の安心・安全確保を支える。受け付けは27日(金)まで。
対象は聴覚障害で身体障害者手帳を持つ人がいる世帯。すでに通常の戸別受信機の無償貸与を受けた世帯でも、文字表示装置付き受信機は別に貸与することにしている。
表示内容は、防災行政無線からの放送のうち、Jアラート経由の緊急地震速報、津波注意報・警報、ミサイル攻撃やテロといった国民保護情報。
市役所本庁からのものでは、津波関連情報、台風や大雨といった気象関係の注意、クマ目撃情報、休日当番医など。消防署からの火災広報、市役所支所・出張所や漁協、地域の放送は表示対象外となる。
新しい情報を受信した際にランプ点滅で告知。通報タイトルと最大100文字までの内容を表示。10件まで保存可能でき、これを超えた場合は古い情報から上書き消去される。
市身体障がい者協会によると、一昨年の東日本大震災で市内では身障者手帳所持者1742人のうち、42人が死亡または行方不明となった。
このうち会員登録者472人中、6人が死亡、1人が行方不明。全壊または半壊の家屋被害は合わせて129世帯に至った。
この中、同協会と市議会教育福祉常任委員会が昨夏開いた懇談会では、県ろうあ協会気仙支部関係者から「防災行政無線は文字表示機能のある装置などで配慮を」との声が上がるなど、必要性を訴えていた。
市によると今回の貸与先は141世帯が該当。申請分は来年2月から3月にかけて順次設置していくという。鈴木昭浩総務課長は「見える形で情報を伝えることで早期避難などに役立ててほしい。平時も有効活用することで、安心・安全確保につながれば」としている。
申し込み、問い合わせは市地域福祉課障害福祉係(?27・3111内線186、187、FAX26・2299)へ。
東海新報- 2013年12月08日
対象は聴覚障害で身体障害者手帳を持つ人がいる世帯。すでに通常の戸別受信機の無償貸与を受けた世帯でも、文字表示装置付き受信機は別に貸与することにしている。
表示内容は、防災行政無線からの放送のうち、Jアラート経由の緊急地震速報、津波注意報・警報、ミサイル攻撃やテロといった国民保護情報。
市役所本庁からのものでは、津波関連情報、台風や大雨といった気象関係の注意、クマ目撃情報、休日当番医など。消防署からの火災広報、市役所支所・出張所や漁協、地域の放送は表示対象外となる。
新しい情報を受信した際にランプ点滅で告知。通報タイトルと最大100文字までの内容を表示。10件まで保存可能でき、これを超えた場合は古い情報から上書き消去される。
市身体障がい者協会によると、一昨年の東日本大震災で市内では身障者手帳所持者1742人のうち、42人が死亡または行方不明となった。
このうち会員登録者472人中、6人が死亡、1人が行方不明。全壊または半壊の家屋被害は合わせて129世帯に至った。
この中、同協会と市議会教育福祉常任委員会が昨夏開いた懇談会では、県ろうあ協会気仙支部関係者から「防災行政無線は文字表示機能のある装置などで配慮を」との声が上がるなど、必要性を訴えていた。
市によると今回の貸与先は141世帯が該当。申請分は来年2月から3月にかけて順次設置していくという。鈴木昭浩総務課長は「見える形で情報を伝えることで早期避難などに役立ててほしい。平時も有効活用することで、安心・安全確保につながれば」としている。
申し込み、問い合わせは市地域福祉課障害福祉係(?27・3111内線186、187、FAX26・2299)へ。
東海新報- 2013年12月08日