聴覚障害者へ案内開始 タブレットで手話説明補う タブレット端末を観光案内に活用している美波町の観光ボランティアガイド会日和佐が、聴覚障害者への案内を始めた。手話だけでは伝えきれなかった見どころや語句をタブレット端末で紹介。一人でも多くの観光客に町を楽しんでもらおうとメンバーが個々の技能を生かして案内の幅を広げている。
2009年に発足したガイド会は定年退職した住民らで活動し、四国霊場23番札所・薬王寺やアカウミガメの産卵地として知られる大浜海岸を中心に町を案内している。
聴覚障害者への案内は、20年以上手話を学んでいる楠原計子さん(75)=同町奥河内=を中心に以前から検討していたが、手話だけでは日常は使わない語句の表現が難しく「十分に内容を伝えられないのでは」と二の足を踏んでいた。
10月に町内外のIT関係企業から支援を受けて導入したタブレット端末が聴覚障害者への案内を後押しした。写真や動画で見どころを紹介するのに加え、手話で説明が難しい語句を画面に表示させることを発案。「手話の不足分を補える」と案内を始めることにした。
薬王寺を案内した際には、要所要所で「仁王門」や「大師堂」など手話で表現が難しい語句を画面に表示させて説明した。案内を受けた杉内省三さん(84)=海陽町大里=は「ガイドの説明があることでよく分かり、楽しめた」と喜んだ。
ガイド会では今後、タブレット端末に表示させる語句や写真などを増やし、さらに案内を充実させる。
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【写真説明】手話とタブレット端末を組み合わせて観光案内するガイド会会員(左の2人)=美波町奥河内の薬王寺
徳島新聞--2013/12/22 13:56
2009年に発足したガイド会は定年退職した住民らで活動し、四国霊場23番札所・薬王寺やアカウミガメの産卵地として知られる大浜海岸を中心に町を案内している。
聴覚障害者への案内は、20年以上手話を学んでいる楠原計子さん(75)=同町奥河内=を中心に以前から検討していたが、手話だけでは日常は使わない語句の表現が難しく「十分に内容を伝えられないのでは」と二の足を踏んでいた。
10月に町内外のIT関係企業から支援を受けて導入したタブレット端末が聴覚障害者への案内を後押しした。写真や動画で見どころを紹介するのに加え、手話で説明が難しい語句を画面に表示させることを発案。「手話の不足分を補える」と案内を始めることにした。
薬王寺を案内した際には、要所要所で「仁王門」や「大師堂」など手話で表現が難しい語句を画面に表示させて説明した。案内を受けた杉内省三さん(84)=海陽町大里=は「ガイドの説明があることでよく分かり、楽しめた」と喜んだ。
ガイド会では今後、タブレット端末に表示させる語句や写真などを増やし、さらに案内を充実させる。

【写真説明】手話とタブレット端末を組み合わせて観光案内するガイド会会員(左の2人)=美波町奥河内の薬王寺
徳島新聞--2013/12/22 13:56