障害がある子どもを持つ親たちが中心になり、障害者の就労について考える市民団体「相模原障がい者就労支援懇談会」を立ち上げた。イベントの第1弾となる「就労困難者の就職を考えるシンポジウム」を30日に相模原市立産業会館(同市中央区)で開く。
発足のきっかけになったのは、障害者や引きこもりの若者の雇用を積極的に進めることで知られるISFネット(本社・東京都港区)への会社見学だった。懇談会の幹事を務める光井裕人さん(50)=同市緑区=は個々の障害に合った仕事を創り出す同社の渡邉幸義代表の姿勢に感銘を受けた。「一般的な仕事に就くことを当事者や家族の多くは諦めている。こうした経営者の存在はわれわれの希望になると思った」と振り返る。
シンポでは渡邉代表のほか、横浜高島屋で障害者雇用の推進を担う総務部人事グループの大橋恵子さんの講演もある。渡邉代表はISFネットの取り組みを紹介し、大橋さんは障害者の就労を支える生きがいや目標の大切さを説く。
光井さん自身、長女が視覚障害者で就労への高い壁を痛感させられたという。シンポや講演会を通じ「障害者であっても、これまでと違う道がある、頑張って働いている人がいる、という情報を広く伝えていきたい」と話している。
シンポは午後1時から。問い合わせは、NPO法人ほっと(担当・石原さん)電話042(810)7617。
カナロコ(神奈川新聞)-2012年11月13日
発足のきっかけになったのは、障害者や引きこもりの若者の雇用を積極的に進めることで知られるISFネット(本社・東京都港区)への会社見学だった。懇談会の幹事を務める光井裕人さん(50)=同市緑区=は個々の障害に合った仕事を創り出す同社の渡邉幸義代表の姿勢に感銘を受けた。「一般的な仕事に就くことを当事者や家族の多くは諦めている。こうした経営者の存在はわれわれの希望になると思った」と振り返る。
シンポでは渡邉代表のほか、横浜高島屋で障害者雇用の推進を担う総務部人事グループの大橋恵子さんの講演もある。渡邉代表はISFネットの取り組みを紹介し、大橋さんは障害者の就労を支える生きがいや目標の大切さを説く。
光井さん自身、長女が視覚障害者で就労への高い壁を痛感させられたという。シンポや講演会を通じ「障害者であっても、これまでと違う道がある、頑張って働いている人がいる、という情報を広く伝えていきたい」と話している。
シンポは午後1時から。問い合わせは、NPO法人ほっと(担当・石原さん)電話042(810)7617。
カナロコ(神奈川新聞)-2012年11月13日