「同時多発テロで障害」警官ら不正受給

アメリカで起きた同時多発テロ事件の際に現場に出動した、ニューヨークの元警察官や元消防士らおよそ１００人が、「救出活動などに当たったことで精神的な障害が残った」と偽り、障害者向けの給付金をだまし取っていたとして、起訴されました。

起訴されたのは、２００１年にアメリカで起きた同時多発テロ事件の際に、現場に出動したニューヨーク市の元警察官や元消防士を含む１０６人です。
ニューヨーク州の検察当局が７日、明らかにしたところによりますと、元警察官らは、「救出活動などに当たるなかで、ＰＴＳＤ＝心的外傷後ストレス障害を発症した」などと偽り、退職後、障害者向けの社会保障の給付金をだまし取った罪に問われています。
検察側は、元警察官らが「障害によって外出もできない」などと訴えていたにもかかわらず、インターネット上のフェイスブックには、スポーツや釣りを楽しんでいるみずからの写真を掲載していると指摘しています。
給付金の不正受給は同時多発テロ事件が起きる前の１９８０年代から行われていて、それらも含めると被害額は日本円で２２億円以上に上るものとみられています。
ニューヨーク州の検察官は、「テロのあと、身の危険を顧みず活動を続けた多くの関係者の名誉を汚すものだ」と強く非難しました。
同時多発テロ事件にまつわる大がかりな不正はメディアで大きく取り上げられるなど波紋を広げています。


NHK : 1月8日 21時9分

こんな事が現実にあるんですね･･･。