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アビリンピック国際大会を目指す 村田紫さん /島根

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 ◇レベル上げ「次こそ金賞」−−村田紫さん(21)

 「金賞を取るまであきらめない。そして、国際大会に出たい」。障害者が職場などで培った技能を競うアビリンピック(全国障害者技能競技大会)。昨年11月にあった第34回大会の喫茶サービス種目で銀賞を獲得した。生まれつき知的障害があり、子供時代は何事にも自信がなかったが、「トップ」「世界」を見据える今、言葉には競技者としての強い気持ちがにじむ。

 津和野町の小中学校を経て、県立益田養護学校に進学。寮暮らしを始めた。ある先輩が持ってきた1枚のチラシが、アビリンピックとの出会いだった。

 「人見知りを治さないと社会では生きにくい。チャンスだ」。人前に出るのは嫌いだったが、不思議と自宅で訪問客にお茶を出すのは好きだった。多くの種目から喫茶サービスを選んだ。

 競技では服装やあいさつに始まり、席への案内、注文とり、後片付けまで一連の業務をこなす。正確さや周囲との連携などが審査される。出場者は、決まった手順の規定競技と、出場者数人がチームとなり、客が飲み物をこぼすといったアクシデントにも対応する自由競技に臨む。

 1年生で出場した初めての県大会は「誰が見ても自信なさげだった」。それでも努力賞を獲得し、自信がついた。学校や自宅で練習を重ね、2年生では銀賞。金賞受賞者が辞退したため、繰り上がりで初の全国大会に出場し、いきなり銅賞に輝いた。

 卒業後、就職した石窯パン工房ドロシー益田店(益田市)でパンを焼く。レジに立つこともあり、飲食スペースで練習も続ける。パンの減り具合や買い物客の動きなどに気を配り、自ら考えて動くよう心掛ける。「職場の人や家族、先輩に感謝しています」

 だからこそ、昨年の大会は金賞を取りたかった。「会場のスクリーンに結果が出たときは半泣きでした」。今、家族が撮影した大会映像で金賞受賞者の動きを研究する。

 3大会連続で全国大会に出場したため、次に出場できるのは規定で2年後。「周囲への目配りや連携が足りない。今年と来年の大会も見学してレベルを上げたい。次こそ金賞を取り、世界のレベルを体験したい」。そして目元に笑いを浮かべて付け加えた。「ガチ(真剣)ですよ」。

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 津和野町出身。昨春から、子供の頃に加わっていた地元のよさこいチーム「津和野風雅蒼淙」に復帰した。笑顔がトレードマーク。

毎日新聞 2014年01月07日 地方版

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