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難病患者ら就労促進へ 成澤さんが講演

 難病患者らの就労支援を進めるための講演会が2日、佐賀市のマリトピアであった。難病で視力を失いながら障害者雇用コンサルティングで活躍する成澤俊輔さん(29)=佐賀市出身=が「障害者ら就職が困難な人の雇用では、企業がその人の強みと特性を知ることや、家族との連携が大事」と語った。

 成澤さんは徐々に視野が狭くなる網膜色素変性症を患い、20代半ばで視力を失った。経営コンサルタントなどを経て、ITを中心に就労困難者雇用に力を入れるアイエスエフネットグループの特例子会社の責任者を務めている。

 講演のテーマは「業績アップにもつながる企業のバリアフリー化」。同ネットでは、変えられない過去ではなく頑張りたいという意欲を買い、履歴書の内容を見ずに採用を判断。従業員3千人のうち、障害者や引きこもり、薬物依存など就労困難者が1100人と3分の1超を占める。

 パソコンの初期設定をする「キッティング」などで雇用を創造する。作業を分割して、それぞれ得意な作業を担当するなど工夫し、利益を上げている。「その人の必要性を伝えること、働き続けられるよう入社後も家族と連携することが大事。障害者の1年以内の離職率が40%と言われる中、うちは1%」と、成功の秘けつを話した。

 講演会は、難病患者の就労を支援する難病サポーターズクラブJAPAN(佐賀市、会員257個人・団体)が主催。障害者とその家族、雇用や支援に積極的な企業などから135人が参加した。

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就労困難者が長く働くには、企業と家族との連携が必要と語る成澤俊輔氏=佐賀市のマリトピア

佐賀新聞 - 2014年02月04日更新

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