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知的障害者就労へ連携 クロスジョブ金沢とおもちゃ工房

 知的障害者らの就労を支援するNPO法人「クロスジョブ金沢」は3月、木製おもちゃ を手掛ける「金沢おもちゃ工房」(粟崎町5丁目)との連携に乗り出す。就職活動中の障 害者が工房の作業を手伝い、65歳以上の会員と触れ合いながら、技能とコミュニケーシ ョン能力を磨く。工房側にとっては、若い世代のアイデアを取り入れる機会にもなるため 、相乗効果が期待されている。
 クロスジョブ金沢は、自閉症者や知的障害者、事故による言語障害などの後遺症がある 人たちが利用している。広岡3丁目に支援拠点「リエゾン」を設け、専門の職業訓練プロ グラムでビジネスマナーやパソコン操作などの習得を手助けしている。

 利用者の中にはレベルの高い知識や技能を持つ一方で、対人関係が苦手な人も多いため 、社会経験が豊富な会員が多い金沢おもちゃ工房との連携を決めた。

 工房では、おもちゃに使う能登ヒバの間伐材を研磨する作業などを手伝う。工房ではお もちゃのネット販売も計画しており、将来は利用者が製品デザインなどにも協力する。打 ち合わせに訪れた女性利用者(24)は「不安もあるが、真心のこもった木のおもちゃを 見てぜひ手伝ってみたいと思った」と話した。

 金沢おもちゃ工房の中山正弘代表は「いろいろな人が共生しながら、間伐材の活用とい う地域の課題に取り組みたい」と話した。クロスジョブ金沢の中山肇代表は「工房の活動 を通してコミュニケーションだけでなく、ビジネス全体を学ぶことができる。就労支援の モデルケースにしたい」と期待を寄せた。

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活動に向けて打ち合わせをする関係者=金沢市粟崎町5丁目の金沢おもちゃ工房

北國新聞 【2月6日13時10分更新】

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