障害者差別のない社会を目指し、8日、京都市上京区の西陣織会館で「共に安心して暮らせる京都デザインフォーラム」が開かれた。政府が1月に批准した障害者権利条約や、京都府が検討している障害者差別の禁止条例について話し合った。
日本自立生活センター(南区)などでつくる障害者権利条約の批准と完全実施を目指す京都実行委員会が、障害者を取り巻く現状を市民に知ってもらうため、初めて開催。約150人が参加した。
基調講演で立命館大の長瀬修客員教授(障害学)が条約について解説。スロープのある会場を用意するなど、社会的障壁を無くすための「合理的配慮」が無いことそのものが差別だと規定されているとした。昨年6月に成立した障害者差別解消法にも触れ「地域で差別を解消するため、法に基づく地域協議会を設置すべきだ」と訴えた。
府議会への提案が遅れている府条例案について、実行委員会委員らが「民間企業との関係などもあるようで、条例案で合理的配慮を努力義務にしてくれるのか分からない」と不安の声も出ていた。
京都新聞【 2014年02月09日 11時39分 】
日本自立生活センター(南区)などでつくる障害者権利条約の批准と完全実施を目指す京都実行委員会が、障害者を取り巻く現状を市民に知ってもらうため、初めて開催。約150人が参加した。
基調講演で立命館大の長瀬修客員教授(障害学)が条約について解説。スロープのある会場を用意するなど、社会的障壁を無くすための「合理的配慮」が無いことそのものが差別だと規定されているとした。昨年6月に成立した障害者差別解消法にも触れ「地域で差別を解消するため、法に基づく地域協議会を設置すべきだ」と訴えた。
府議会への提案が遅れている府条例案について、実行委員会委員らが「民間企業との関係などもあるようで、条例案で合理的配慮を努力義務にしてくれるのか分からない」と不安の声も出ていた。
京都新聞【 2014年02月09日 11時39分 】