広島市立段原中(南区)の大本市郎教諭(50)と東広島市立河内小(60人、佐伯倫子校長)が、児童教育の実践者らを顕彰する「第43回博報賞」を受賞した。大本教諭は発達障害など特別支援教育が必要な生徒のための「通級指導教室」への取り組み、河内小は日本の童謡を通じた日本文化教育が評価された。
博報賞は公益財団法人・博報児童教育振興会が、現場で努力している学校や教育実践者に贈っている。大本教諭は09年度に段原中で開設した市内中学校初の「通級指導教室」を通じ、ハンディキャップのある生徒のサポートを続けてきた。大学生ボランティアによる教室への運営参加や心理的カウンセリングも実施。生徒の授業での発言が積極的になるなど成果を上げている。大本教諭は「生徒と保護者、学校、市教委と全体で支えてもらったおかげ。更に良くしていきたい」と話した。
河内小は07年度から「童謡の一人歌い」と題する活動を全学年で取り組んでいる。児童は選曲した童謡の背景を丹念に調べ、自分の持ち歌と向き合う。思いを表現に反映できるよう、1年をかけてじっくり歌い込む。物おじせずに自己表現できるようになり、日本文化への関心も高まった。同小は「今後も児童が自信と誇りをもって生き生きと学校生活が送れるよう、取り組みを継続・発展させたい」(佐伯校長)とコメントした。
贈呈式は9日に東京都千代田区の日本工業倶楽部であった。
毎日新聞 2012年11月16日 地方版
博報賞は公益財団法人・博報児童教育振興会が、現場で努力している学校や教育実践者に贈っている。大本教諭は09年度に段原中で開設した市内中学校初の「通級指導教室」を通じ、ハンディキャップのある生徒のサポートを続けてきた。大学生ボランティアによる教室への運営参加や心理的カウンセリングも実施。生徒の授業での発言が積極的になるなど成果を上げている。大本教諭は「生徒と保護者、学校、市教委と全体で支えてもらったおかげ。更に良くしていきたい」と話した。
河内小は07年度から「童謡の一人歌い」と題する活動を全学年で取り組んでいる。児童は選曲した童謡の背景を丹念に調べ、自分の持ち歌と向き合う。思いを表現に反映できるよう、1年をかけてじっくり歌い込む。物おじせずに自己表現できるようになり、日本文化への関心も高まった。同小は「今後も児童が自信と誇りをもって生き生きと学校生活が送れるよう、取り組みを継続・発展させたい」(佐伯校長)とコメントした。
贈呈式は9日に東京都千代田区の日本工業倶楽部であった。
毎日新聞 2012年11月16日 地方版