岡山県早島町早島の生活介護事業所「ぬか」が、アートを活用して身体・知的障害者の自立支援に取り組んでいる。21〜23日には初めての展覧会「チカさんのちくちくルーム展」を開催。利用者の安田千夏さん(38)が豊かな感性、丁寧な手仕事で仕上げた色鮮やかな刺しゅう作品を展示する。
同事業所は2013年12月、地域に残る築100年以上の古民家を利用して開所した。介護福祉士らのほか、陶芸や絵画などの分野に精通した職員が在籍。障害者の生活支援を柱に、利用者の個性に応じた表現活動をサポートしている。
現在の通所者は14人で、それぞれがフルートを演奏したり、絵を描いたりしながら過ごしている。
安田さんが刺しゅうを始めたのは7年ほど前。下書きはせず、思い描いたデザインを基に一針ずつ丁寧に作品をつくりあげる。週5回通う同事業所でも、精力的に創作を続けている。
展覧会には、これまでに制作した約20点を出品。白地の布に赤、ピンク、緑色などの刺しゅう糸で規則的な模様を描いた大型タペストリー(縦100センチ、横94センチ)、クッションなど色彩豊かな作品が目を引く。
会期中の午前10時〜午後3時半は安田さんも会場におり、コースターやトートバックへの刺しゅうを一緒に楽しむワークショップも行う。
同事業所の中野厚志代表(41)は「自在な模様、色使いとともに、作品ににじむ安田さんの温かい人柄を見てほしい」と話している。
展覧会は午前10時〜午後6時。問い合わせは同事業所(086―482―0002)。
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色鮮やかな刺しゅう作品を手がける安田さん
山陽新聞 (2014/3/20 17:00)
同事業所は2013年12月、地域に残る築100年以上の古民家を利用して開所した。介護福祉士らのほか、陶芸や絵画などの分野に精通した職員が在籍。障害者の生活支援を柱に、利用者の個性に応じた表現活動をサポートしている。
現在の通所者は14人で、それぞれがフルートを演奏したり、絵を描いたりしながら過ごしている。
安田さんが刺しゅうを始めたのは7年ほど前。下書きはせず、思い描いたデザインを基に一針ずつ丁寧に作品をつくりあげる。週5回通う同事業所でも、精力的に創作を続けている。
展覧会には、これまでに制作した約20点を出品。白地の布に赤、ピンク、緑色などの刺しゅう糸で規則的な模様を描いた大型タペストリー(縦100センチ、横94センチ)、クッションなど色彩豊かな作品が目を引く。
会期中の午前10時〜午後3時半は安田さんも会場におり、コースターやトートバックへの刺しゅうを一緒に楽しむワークショップも行う。
同事業所の中野厚志代表(41)は「自在な模様、色使いとともに、作品ににじむ安田さんの温かい人柄を見てほしい」と話している。
展覧会は午前10時〜午後6時。問い合わせは同事業所(086―482―0002)。

色鮮やかな刺しゅう作品を手がける安田さん
山陽新聞 (2014/3/20 17:00)