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Channel: ゴエモンのつぶやき
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犯罪被害 絵本で学んで 大津のNPO法人製作

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 ■知的障害者らに分かりやすい表現で

 「犯罪被害」を簡単な表現でまとめた絵本「たすけて」を、NPO法人「おうみ犯罪被害者支援センター」(本部・大津市京町)が製作した。知的障害者や低年齢児らが「被害に遭うこと」について理解できるよう構成。県内の養護学校や福祉団体などに配布している。

 犯罪に遭っても、自分が被害を受けたかどうか判断できる力の弱い知的障害者や低年齢の児童らのために製作。企画を手がけた同法人の松村裕美理事(63)が文章を考え、ボランティアのセンター相談員が作画を担当した。

 松村さんは2年前、ボランティア活動で守山市内の福祉施設を訪問した際、そこへ通う知的障害者ら30人に対し、犯罪に遭ったことがあるかどうか尋ねた。ほぼ全員が「ない」と返答したが、「自転車を壊されたことがあるか」「たたかれて痛かったことがあるか」などと具体的に聞くと「ある」と答える人もいた。

 「犯罪被害に遭うということを理解できない人たちもいる」と痛感した松村さんが、そうした人たちにも理解を促す絵本の製作を企画した。

 絵本では、はじめに「犯罪とは『わるいことをされていやな目にあうこと』」と説明した上で、「自転車盗」「恐喝」「暴行」など身近に起こる9つの犯罪について1ページずつ列挙。イラストや、ひらがな中心の簡単な文章で被害者の状況を伝えている。

 また、絵本で取り上げたような被害を受けた際、センターや警察などに相談できる手段があるという説明も盛り込んでいる。

 B5判26ページで千部を製作。養護学校などのほか、知的障害児の保護者らでつくる「県手をつなぐ育成会」などに計500部を配った。希望者にも無料で配布する。問い合わせは同支援センター(電)077・527・5310。

MSN産経ニュース 2014.4.17 02:04

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