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精神障害の3事業者団体が初の合同研修 連携し課題に対応

 精神障害者の生活や就労を支援する福祉事業所を会員とする三つの全国団体が2013年4月に立ち上げた組織「精神保健福祉事業団体連絡会」(精事連)の初の合同研修会が2月28・3月1両日に都内で開かれ、180人が参加した。

 開会あいさつで伊澤雄一代表は「精事連は精神保健福祉の共通課題に力を合わせて取り組む組織。成り立ちなどの違いから3団体は独自の活動をしてきたが、東日本大震災の際に協力して被災状況を把握したことを契機に連携の在り方を模索し、昨年立ち上げた。障害者総合支援法の見直しに向けた論証やソーシャルインクルージョンの確立などの課題に対応していきたい」などと語った。

 厚生労働省精神・障害保健課の北島智子課長は来賓あいさつで、「3団体が集まり精事連を立ち上げたことは意義深い。精神保健福祉施策の推進に協力をお願いしたい」などと述べた。

 研修会では、寺谷隆子・JHC板橋会理事長の記念講演や、厚労省精神・障害保健課の行政説明、シンポジウムなどが行われた。

 寺谷氏は、精神保健サービスに携わる人に求められる10の基本として「関係を築き協働できる」「多様性を尊重できる」「利用者中心のケアを提供できる」などを挙げ、地域生活支援に真摯に取り組む必要性を強調。「排除や孤立でなく、共生社会を実現しなくてはいけない」などと語った。

 精事連は、?全国精神障害者地域生活支援協議会=あみ、伊澤代表理事?全国精神障害者社会福祉事業者ネットワーク=全精福祉ネット、倉知延章代表?日本精神保健福祉事業連合=日精連、武田廣一代表理事ーーが13年4月に立ち上げた連絡組織で、精神保健福祉の充実・促進を目指し調査研究や情報提供、政策提言活動などを行う。

 事務局は社会福祉法人せらぴ(☎0144・75・2328)。

2014年04月21日号 福祉新聞WEB

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