鳥取市の社会福祉法人あすなろ会(相沢英之理事長)が運営する同市白兎の障害者支援施設「松の聖母学園」で知的障害のある利用者への虐待が確認された問題で、鳥取県は30日、障害者総合支援法に基づき同法人に対して改善勧告した。虐待防止に向けた体制整備や虐待事案の全容解明、利用者の立場に立ったサービス提供などを求めている。
県は、同施設が利用者の人格尊重などを定めた県条例に従った事業運営をしていないと指摘。特に、利用者を虐待した50代の男性生活支援員が施設全体の虐待防止の担当者だった▽今回の問題が県への内部告発で発覚しており、自浄作用が機能していない−ことなどを問題視している。
報告書の提出期限は6月末。県福祉保健部の日野力参事監は「実効性のある取り組みがなければ改善命令を出す。それでも改善しなければ、指定取り消しなど次のステップに進む」としている。
県は、同施設の生活支援員2人が利用者5人以上に対して頭を湯船に押さえ付ける、外傷を負っても受診させないなど計7件の虐待を確認している。
県は今回の問題を受け、県内で障害者福祉サービス事業所を運営する192法人に虐待防止の文書を発送。近く会議を開く。
日本海新聞 2014年5月1日
県は、同施設が利用者の人格尊重などを定めた県条例に従った事業運営をしていないと指摘。特に、利用者を虐待した50代の男性生活支援員が施設全体の虐待防止の担当者だった▽今回の問題が県への内部告発で発覚しており、自浄作用が機能していない−ことなどを問題視している。
報告書の提出期限は6月末。県福祉保健部の日野力参事監は「実効性のある取り組みがなければ改善命令を出す。それでも改善しなければ、指定取り消しなど次のステップに進む」としている。
県は、同施設の生活支援員2人が利用者5人以上に対して頭を湯船に押さえ付ける、外傷を負っても受診させないなど計7件の虐待を確認している。
県は今回の問題を受け、県内で障害者福祉サービス事業所を運営する192法人に虐待防止の文書を発送。近く会議を開く。
日本海新聞 2014年5月1日