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手と手の和イベント開催  ろうあ高齢者の施設資金確保へ

イラクやアフガニスタンなどの戦場で写真を撮り続けている戦場カメラマンの渡部陽一(わたなべ・よういち)さんの講演会が、今(5)月10日、和歌山市の県民文化会館で開かれます。

これは、耳の不自由な人たちでつくる一般社団法人・和歌山県聴覚障害者協会が、コミュニケーションに問題を抱える聴覚障害者と県民が直接触れ合う場をつくり、障害者問題を解決していくために手を携える機会にしようと、初めて開くものです。

今回の講演会には、危険な戦場に飛び込んでいく渡辺さんの勇気を知ってもらい、障がいのある人にも、いろんな場所に飛び込んで新しい世界を開いてほしいという主催者の思いが込められています。

講演会では、戦場カメラマンの渡部さんが、「世界からのメッセージ」をテーマに、イラク戦争やルワンダの内戦、ソマリアの内戦やアフガニスタン紛争など、これまでに訪れた戦場での取材体験を語るほか、戦場の写真を集めたパネル展も開かれます。

県聴覚障害者協会では、耳が不自由でしゃべれない高齢者や、聴覚障害だけでなく他の障害もある重複障害者が入居できる施設をつくるための資金を集めていて、今回の講演会で得た収入もそうした資金として寄付することにしています。

協会では、こうしたイベントを「手と手の和イベント」として、今後も年に2回程度実施し、施設の資金を確保したい考えです。

県聴覚障害者協会会長の福田美枝子(ふくだ・みえこ)さんは、「聴覚障害者がコミュニケーションをとるためには、手話や筆談が必要で、健常者と同じ施設に入居していると孤立してしまう。専用の施設があれば、生き生きと暮らせるようになるので、講演会に来て、施設の資金作りに協力してほしい」と呼びかけています。

戦場カメラマン・渡部陽一さんの講演会は、今月10日の午後1時から和歌山市の県民文化会館大ホールで開かれます。

入場料は、大人が2000円、中高生1500円、小学生1000円となっています。前売りはそれぞれ200円ずつ安くなります。

問い合わせ先は、県聴覚障害者協会・電話090―2042―7207です。

2014年05月07日 06時00分 和歌山放送ニュース

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