大分）太陽の家広報紙発刊から３００号

　働く機会を提供しながら障害者に自立を促す別府市の社会福祉法人「太陽の家」の広報紙が、１９８９年の発刊から３００号を超えた。紙面は太陽の家にかかわる全国の障害者や健常者、地元の交流の場でもある。来年の創立５０周年を前に「仲間や組織の活動を、紙面で全国にアピールしたい」と張り切っている。

　３００号は４月に発行され、記念特集に紙面を大きく割いた。第１号は、別府本部の改修や愛知太陽の創設に尽くした明石六郎氏の死を悼むといった内容でＢ５判白黒。２００号は待望のホームヘルプセンター開所や太陽の家創立４０周年記念式典が載った。当時の全国ニュースも、節目の紙面と共に紹介している。

　太陽の家は中村裕（ゆたか）理事長（当時）が６５年に創設した。広報紙は利用者らが７３年から「太陽新聞」にまとめて発行し、中村氏も創刊号に「組織が大きくなれば意思の疎通を欠く。新聞で情報交換し活動のエネルギーにしたい」と記した。

2014年5月8日03時00分 朝日新聞