バレー女子準優勝
第12回全国障害者スポーツ大会「ぎふ清流大会」の最終日は15日、岐阜県内各地で競技が行われた。県勢は5競技に出場し、陸上400メートルリレーで優勝、前日の100メートルを大会新記録で制した肢体不自由者男子1部の佐藤圭太(静岡県)が50メートル(区分4)も制するなど4選手が金メダルを獲得した。水泳で肢体不自由者男子1部の50メートルバタフライ(区分7)の宮本翔平(浜松市)、卓球で同2部の区分14で茂川行臣(静岡県)が1位に輝いた。聴覚障害者女子バレーボール決勝に進んだ本県は兵庫県に1―2で敗れて準優勝だった。県勢は3日間の大会で計107個のメダルを手にした。
「力を発揮できた」
聴覚障害者女子バレーボール決勝で本県は、日本代表4人を擁する兵庫県に1―2で惜敗した。「自分たちの力は発揮できた。いい試合だったと思う」。キャプテン植松舞(27)=静岡市駿河区=は強豪相手の善戦に、充実した表情を浮かべた。
本県は今年9月のデフビーチバレー世界選手権に出場した小林奈々絵(30)=磐田市=や武内晴香(30)=袋井市=らの安定した守りで、第1、第2セットの序盤は大きくリードした。ともに終盤逆転されたが、第2セットは再逆転でセットカウント1―1に追い付いた。最終セットは終始リードを許す苦しい展開の中で、植松らが懸命の守りを見せたが9―25で及ばなかった。
チームの中心は、旧沼津聾学校高等部バレー部の卒業生。10年以上、家族ぐるみの付き合いを続けて生まれたチームワークを武器に戦ってきた。
昨年は予選で岐阜県に敗れ、「今年の初めから絶対にメダルを取るという気持ちで厳しい練習を続けてきた」(朝比奈整監督)という。
植松は「サーブカットがもう少し安定すれば良かった。来年はリベンジしたい」と、頂点を見据えて意気込んだ。
喜びかみしめる関
「1位で戻った時は何が起こったのか分からなかったが(今は)金メダルの重みを感じる」。知的障害者400メートルリレーで本県のアンカーを務めた関紘一(19)=沼津市=は喜びをかみしめた。
メンバー4人の中で個人競技のメダルが唯一なかった関のためにと、1走の藤田有香(18)=沼津市=、2走の佐々木優太(19)=同=が力走。3走の大山峻(16)=袋井市=が先頭に立ち、関にバトンを託した。
大会前はバトンがうまく渡らないこともあったが、直前に練習を重ねたことが生きた。見事なバトンリレーで、藤田は50メートル、100メートルとの3冠も達成。初の全国規模の大会での快挙に、「自分の実力を出すことができた」と声を弾ませた。
静岡新聞社-(2012/10/16 10:10)
第12回全国障害者スポーツ大会「ぎふ清流大会」の最終日は15日、岐阜県内各地で競技が行われた。県勢は5競技に出場し、陸上400メートルリレーで優勝、前日の100メートルを大会新記録で制した肢体不自由者男子1部の佐藤圭太(静岡県)が50メートル(区分4)も制するなど4選手が金メダルを獲得した。水泳で肢体不自由者男子1部の50メートルバタフライ(区分7)の宮本翔平(浜松市)、卓球で同2部の区分14で茂川行臣(静岡県)が1位に輝いた。聴覚障害者女子バレーボール決勝に進んだ本県は兵庫県に1―2で敗れて準優勝だった。県勢は3日間の大会で計107個のメダルを手にした。
「力を発揮できた」
聴覚障害者女子バレーボール決勝で本県は、日本代表4人を擁する兵庫県に1―2で惜敗した。「自分たちの力は発揮できた。いい試合だったと思う」。キャプテン植松舞(27)=静岡市駿河区=は強豪相手の善戦に、充実した表情を浮かべた。
本県は今年9月のデフビーチバレー世界選手権に出場した小林奈々絵(30)=磐田市=や武内晴香(30)=袋井市=らの安定した守りで、第1、第2セットの序盤は大きくリードした。ともに終盤逆転されたが、第2セットは再逆転でセットカウント1―1に追い付いた。最終セットは終始リードを許す苦しい展開の中で、植松らが懸命の守りを見せたが9―25で及ばなかった。
チームの中心は、旧沼津聾学校高等部バレー部の卒業生。10年以上、家族ぐるみの付き合いを続けて生まれたチームワークを武器に戦ってきた。
昨年は予選で岐阜県に敗れ、「今年の初めから絶対にメダルを取るという気持ちで厳しい練習を続けてきた」(朝比奈整監督)という。
植松は「サーブカットがもう少し安定すれば良かった。来年はリベンジしたい」と、頂点を見据えて意気込んだ。
喜びかみしめる関
「1位で戻った時は何が起こったのか分からなかったが(今は)金メダルの重みを感じる」。知的障害者400メートルリレーで本県のアンカーを務めた関紘一(19)=沼津市=は喜びをかみしめた。
メンバー4人の中で個人競技のメダルが唯一なかった関のためにと、1走の藤田有香(18)=沼津市=、2走の佐々木優太(19)=同=が力走。3走の大山峻(16)=袋井市=が先頭に立ち、関にバトンを託した。
大会前はバトンがうまく渡らないこともあったが、直前に練習を重ねたことが生きた。見事なバトンリレーで、藤田は50メートル、100メートルとの3冠も達成。初の全国規模の大会での快挙に、「自分の実力を出すことができた」と声を弾ませた。
静岡新聞社-(2012/10/16 10:10)