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Channel: ゴエモンのつぶやき
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障害者馬術、目指せ“東京” 明石の協会が選手育成励む

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 2020年の東京パラリンピックに向け、明石乗馬協会(兵庫県明石市)が障害者馬術の選手育成に取り組んでいる。大阪や滋賀などから選手が通い、世界を見据えて練習に励む。東京開催時は日本の出場枠が増えるといい、馬術で初のメダル獲得の夢も広がる。

 同協会は1993年から障害者を受け入れている。競技の日本障害者乗馬協会(JRAD)事務局を務めており、93年には国内初の障害者乗馬大会を開くなど、普及活動に力を入れてきた。

 障害者馬術の競技種目は、正確に美しく運動させることを競う馬場馬術(ドレッサージュ)のみ。身体障害の度合いによって5種別に分けられ、経路をゆっくりと動く常歩(なみあし)、躍動感のある駈足(かけあし)などで進むなどし、獲得ポイントで争う。

 JRADによると、国内の競技人口は約200人。競技ができる乗馬クラブは約10カ所で、練習場所は限られている。

 元JRAの騎手、常石勝義選手(36)は週1回、滋賀県草津市から明石まで通う。落馬で高次脳機能障害が残ったが、「もう一度大舞台に」と再起を期す。

 先天性の脳性まひで手足や言葉に障害がある鎮守美奈選手(39)=大阪府大東市=も会社勤めの傍ら、週2回約2時間半かけて通う。

 04年のアテネ大会に出場するなど世界で活躍。16年のリオデジャネイロ大会も目指しているが「馬と日々接することのできる環境がもっと増えれば」と訴える。

 パラリンピック出場を果たすためには、選手が自費で海外遠征を重ねて一定の成績を収めなければならない。さらに選手は所有する馬を会場まで運ぶか、現地で借りて確保しなければならず、負担が大きい。

 一方、自国開催は、競技を広く知ってもらう絶好の機会。同協会とJRADでともに理事長を務める三木則夫さん(60)は「障害者の乗馬はまだまだリハビリや療育としか思われていない。選手の負担を減らすとともに、競技への理解と強化を進めていきたい」と話している。


馬場馬術の練習に励む鎮守美奈選手とトレーナー=明石市大久保町松陰、明石乗馬協会

2014/5/17 15:30  神戸新聞

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